11月ブックレビュー | 縁側のおしゃべりを中庭に埋めて

縁側のおしゃべりを中庭に埋めて

「みんな、何かしら埋めて生きてるのよ。安心して忘れなさい。あたしが覚えておいてあげるから。」
だいすきなドラマ「すいか」のなかの、教授のせりふです。
縁側で話すような、忘れちゃうようなことを、ここに埋めるんだ。

おーはよー

月末ですね!




やがて目覚めない朝が来る (ポプラ文庫 お 4-2)/大島 真寿美
¥609
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なんといっても、
ミラさんのウエディングドレスと一松さんのダイヤモンド!
これがほんとうに、愛が深くて、
泣けました。
愛されて生きるというのはこういうことかと思った。



*大好きな本です。

愛がたくさん詰まってるよ。



点と線 (新潮文庫)/松本 清張
¥460
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初・松本清張でしたー
よみやすいしわかりやすい。
これが一流なんだね~

もっとたくさん読んでみたいです。



*ミステリーの王道ですね。

さすがです。


だりや荘/井上 荒野
¥1,500
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わりと好きな感じの作品でした。
翼君がヒーローみたいでいいですね。
杏ちゃんも、あかるくてすてき。

椿と杏が、
表と裏みたいで、
その対比がきれいでした。


*ありていに言えばダブル不倫の話です。




奇跡/中村 航
¥1,450
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中村航らしくない、という印象。

ユーモアが削がれてるからかなぁ

ちょっと意外だった。




*うん。

中村航のやわらかいかんじがだいすきなので、

今回のは残念でした。



太陽の坐る場所/辻村 深月
¥1,500
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また名前マジックにはまってしまい、
まったくもって予想外の展開についていけず、
もう一度よまないといけません。笑

二章目からぐんとおもしろくなり、
読み終わった後、
一章をまた読まないと!という気持ちになります。



*いつも騙される、

名前マジック。




V.T.R. (講談社ノベルス)/辻村 深月
¥819
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コーちゃん読ませるねぇ。

アールは環に、Sはスーに、
Jはスーの彼氏(名前わすれちった)に、にているような気がするよ。
ついでにティーは恭司かな。
それに、うさぎのロボット!
ふみちゃんを思い出させる。

語り口が軽妙で、読みやすくて、
おもしろかったです。
単体で読んでもかなり楽しめそう。



*ええと

この本は、

「スロウハイツの神様」という辻村深月の作品に出てくる人気作家「チヨダ・コーキ」という人物が書いた作品、

という体で出されている作品です。

でも、スロウハイツ読んでなくても楽しめる作品だと思う。

表紙も中身も、ラノベっぽい雰囲気はあるけど、

辻村テイスト満載で、私はおもしろかったです。



安全な妄想/長嶋有
¥1,470
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隅から隅までげらげら笑えます。
事実、私は初めから最後まで笑いっぱなしでした。
でも確実に小説世界とつながるところがそこかしこにあるんだよね。

川上弘美然り、
俳句をやる人のエッセイはとてもおもしろいですね。




*ほんっと笑えます。




ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下巻2冊セット (4)/J. K. ローリング
¥3,990
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(上)


おとこのこって本当にバカだなぁ!
ああいうすれ違いあるよねー

ハリーポッターの魅力は、
現実と地続きのファンタジー、
不幸な少年のヒーロー性、
成長物語、
それにミステリーの筋だと思う。




(下)

やっぱおもしろいねー 
あれだけ売れるのもうなずける。
エンターテイメント性も強いし。
子どもも大人も楽しめる。

それに、
みんなどこかに暗いところがある(ハーマイオニーとハグリットは家柄や人種、ロンは貧しさなど)のが、
さらに共感を呼んでるんだと思います。





ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)/J. K. ローリング
¥4,200
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読み終えて、悲しみでいっぱい。
でも、ハーマイオニーのかしこさとか、
ネビルの強さ、
DAの勇敢さが、
とっても爽快でした。

わたしふたごファン!




ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)/J. K. ローリング
¥3,990
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七巻、三巻に次ぐ、大好きな巻です。

心の動きがどんどん大人になってきて、
ジニーと思いが通じ合うところなんてもう最高!です。

最後があまりにも悲しくて、
読んだ後にしばしこの巻のすべての感動が無になってしまうけれど、
7巻の結末まで読むと、またこの巻の愛しさが戻ってくる。




「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)/J. K. ローリング
¥3,990
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たったいま読み終えました。
心の底の底が凍えるような、
一年に200冊の本を読んでも3度出会えるかどうかわからないほどの感動に、この7巻で出会えたことを、
とてもうれしく思います。
今、厳粛な、そして静謐な気持ちで、指の先まで満たされています。
7巻の最後のほうでは、
登場人物ひとりひとりの思いが、じぶんの心からあふれてしまうほど、
絶えず大量に注がれてきて、
涙もページをめくる指も止められずに、
ただただ読み続けることしかできませんでした。

全部を知った上で、
もう一度最初からゆっくりゆっくり読み返したいです。
細かい表現まで味わい尽くしたいです。

この作品のすばらしいところはたくさんあるけれど、
一言で表現するならば、
読書の喜びをすべて詰め込んだ作品である、と言うことができると思う。
特筆すべきはユーモアとシリアスのバランスのセンスです。

翻訳児童書に領域を広げてみて本当によかったと思わせてくれた、
その2作品目です。
1作品目はゲド戦記。

自分の一生をかけて読み続けたい大事な作品になったとともに、
発売の同時代に読み、
一代ブームを巻き起こしたそのど真ん中を自分が生きられたということをしあわせに思います。





*一巻の明るさがうそのように、

最終巻にむかってどんどん苦しい展開(無理があると言う意味ではなく、心情が苦しい)になっていくのだけど、

最後の最後までエンターテイメント性を忘れない、

わくわくとどきどきの連続のような作品でした。

とにかくミステリーとユーモアと心情表現、情景描写、ラブストーリーのバランスが良く、

感服させられました。







計11冊。


今月はボリュームのあるハリーポッターを読んだので、

冊数自体はあんまりいかなかったです。


けどハリーポッターほんとおもしろかったよー。



さて

来月の予定

・ロードムービー 辻村深月

・崖の国物語

あたりでしょうか。


もう今年最後の月だね。