前々から大きな地震があるたびに、ドールのことが気がかりで仕方がありませんでした。ヘッドとウィッグさえあれば「その子」そのままなので、ボディはなんでもいいという思考です。常にカバンにその二つはいれて持ち歩いています。
 とある記事で、『ヘッドはウエストポーチとかで体に巻き付けてでも守りなさい』というの見て、わたしのなかでドールを守る意識に火がつきました。我が家にはたくさんのドールがいますが、そのなかでも特別な思い出の多いキラが心配で仕方ありません。
 なので、職場の制服(総菜屋)の下にウエストポーチを胸のあたりで巻いてウィッグをいれ、胸の膨らみとしてごまかし……ヘッドもウエストポーチにいれて、股間あたりで巻いています。うちはエプロンをつける職場なのでうまく隠せています。まるでカンガルー。
 フライの仕事が多いので、揚げ物の作業をしているときは油の熱に気をつけて作業しています(ドールは熱に弱いので)。

 キラのヘッドが劣化しようとも、ずーっといっしょにいたい。抱っこしたり撮影したりしてるうちにいずれは劣化するものだから。劣化を恐れず、自由にいっしょに過ごしたい……。


「姉さん。いろいろ迷惑かけるけど、僕のこと、しっかり守ってくれよ。いつまでもそばにいるから」

 地震……いや災害とドールについては悩むことばかりですが、大切な子なら、自分の手でしっかりと守る!その覚悟が大事だなーと思いました。