石川遼(17)=パナソニック=の登場でプロゴルファーを目指すジュニアが多くなってきた。しかし、石川や宮里藍(23)=サントリー=のように高校生でツアーに優勝してプロへ転向するのは奇跡的な話。では、プロになるにはどれだけの時間を要しているか? 7月の日本女子プロゴルフ協会(LPGA)プロテスト合格者26人のデータを分析した。

 まずはゴルフ歴。最も長かったのは高島幸(みゆき、26)の18年。逆に最短は久保啓子(21)、永田あおい(20)の6年で、平均すると10・57年となる。

 ほとんどが両親の影響で小学生頃に始めているが、押谷直子(36)のように20歳を超えてからクラブを握った選手もいる。石川や藍らのように幼児期からボールを打っていなくても、可能性はあるのだ。

 一発合格は9人。高校卒業後、即合格したのは木戸愛、森桜子、森田理香子、横山恭子(すべて18歳)の4人だった。最高齢は押谷の36歳で、年齢の平均は22・9歳、受験回数は2・38回だった。ほとんどが有名なプロコーチに弟子入りしたり、高校時代からゴルフの名門校に入ったりしている。卒業後にコースでアルバイトした森のように、ゴルフ場で働きながら腕を磨くケースもある。研修生としてキャディーや清掃、客のバッグの整理などの裏方の仕事を行い、その代わりに休みの日や業務後にコースを使うことができる。

 ゴルフ以外のスポーツ経験では、以前はソフトボール出身者が多かったが、今回は2人だけ。一番多かったのは陸上だった。石川遼が中学時代、下半身を鍛えることを目的に陸上部に所属していたように、体の基礎づくりに役立つようだ。

 プロに合格しても、ツアーで活躍するまでの道のりは厳しい。3段階にわたるクォリファイングトーナメントで上位に食い込まないとツアー出場権は得られず、試合では100人以上が争う中で50位までに入らないと予選を突破できず、賞金ももらえない。優勝を争う人間は、さらに限られる。昨年の合格者22人のうち、来季の賞金シード圏内のランク50位以内にいるのはトップ合格した服部真夕と新人戦で優勝した一ノ瀬優希の2人だけ。プロの称号をつかんでも、スタート台に立っただけでしかないのだ。

 ◆飛距離平均238ヤード
自己申告ながら、ドライバー平均飛距離の1位はトップ合格を果たした黄アルム(20)の265ヤード。26人の平均は約238ヤードで、それほど飛距離に自信がなくてもプロになるのは可能だと言えそうだ。また今回は、プロレスラー・木戸修の長女・木戸愛、プロ野球阪神・久保康生投手コーチの次女・啓子が合格。他の競技のプロのDNAがゴルフ界に引き継がれた形だ。

 ◆女子プロテスト 前年10、11月に2日間36ホールの1次予選を実施。今回は3会場で278人が受験し、突破した167人と1次予選免除者を合わせた252人が3~6月に計6ラウンドの2次予選に挑戦。ここから114人に絞られ、日本女子アマや日本学生などのアマタイトル保持者3人が加わって117人が7月の最終テスト(54ホール)を受けた。合格したのは26人だった。


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