定延利之先生(京都大学文学研究科)
日時:2019年11月28日(木)16:30-18:00
場所:19号館314号室
演題:発話の文法ver.0.1:その背景と目的
(懇親会:バルDESSE)
11月28日に、京都大学から定延利之先生がご講演にいらしてくださいました。
今回のご講演では、「なぜ発話を考えるのか」「なぜコミュニケーションから考えるのか」という大きな問題提起から始まり、実際に先生が研究されていらっしゃいます、「さー」などのフィラーの実態や、発話の「意図」について、たいへん興味深い知見を拝聴することができました。後半では、実際に現在されている作業、「寄り添い発話」、新たな音調の発見などについてお話しくださいました。従来の言語学の枠組みに基づいた「コミュニケーション観」への問題意識を、深く掘り下げていき、「コミュニケーション」の奥深さを探求していくご姿勢に、我々院生は非常に感銘を受けました。先生の貴重なご講演を通し、小林研究室が今後引き続き考えていかなければならない課題が、院生それぞれに浮かび上がりました。
また、懇親会の後半では、「先生の御著書にサインをいただきたい」という院生の強い希望を叶えてくださいました。急なお願いにも関わらず、一人一人丁寧にご対応くださり、サインをもらった院生は、非常に感激しておりました。
お忙しい中、我々院生のためにご遠方からはるばるお越しいただき、本当にありがとうございました。
≪主な御著書≫
『文節の文法』大修館書店、2019年
『コミュニケーションへの言語的接近』ひつじ書房、2016年
『日本語社会のぞきキャラくり―顔つき・カラダつき・ことばつき―』三省堂、2011年