潤side


途中暗雲が差し込めたものの、晴れて恋人になった俺と智。

智からOKをもらった時には正直嬉しさを通り越して感動すら覚えた。


そんな幸せな日を過ごした明くる日。


この日も5人での仕事が入っており、俺は前室の扉をガシャンと開けた。

「でさ~『嫌だったら俺のこと嫌いって言って』とか自信ありすぎでしょ 笑」

「だよね~。つーか説教してから告白ってマジ飴と鞭つーかドSだわ~ 笑」

「ねぇねぇ!赤飯とか炊いた方がいいかな!?」

入った途端そんな声が飛び交っていた。

ニノ、翔さん、相葉さん…彼らが話している内容は明らかに昨日のことだった。

「………ねぇ」

俺はドスの利いた声で口を開いた。

自分でも思っていた以上に低い声が出て、がやがやしていた楽屋は一瞬にして静まりかえった。

「それ聞くまででもないけどどこ情報?」

と聞くと翔さんと相葉さんが明らかにニノの方へ視線を向けた。

当のニノはというとやれやれといった表情でふぅと息を漏らした。

「聞くまででもないなら一々聞かないで下さいよ~私達も暇じゃないんですから~」

イラッ

ふざけた口調に若干の苛立ちを感じるもののそれは抑える。

「何?お前さ、盗聴器でも仕込んでる訳?」

疑いの目を向けるとニノはからかうような
笑みを浮かべた。

「心外だな~。そんなことしなくても二宮さんにはお見通しなんですよ~」

まじなんなのこいつ…。

同じメンバーでありつつもニノは底が知れない。


というか胡散臭い。


なぜそれを知っている?と聞きたくなるような情報をな・ぜ・か知っている。


「ねぇ松潤!松潤!お祝いしようよ!お祝い!」

うって変わって明るい声が部屋に響いた。

「…相葉さん。ちょっと空気を読みましょうか」

ニノにそう指摘されるものの相葉さんは「へ?」と間の抜けた返事をする。

その場の空気が一気にだらけきった。

「……ま、まぁとにかく俺達から言える事は1つ」

と、ここで黙っていた翔さんが口を開いた。

翔さんは椅子から立ち上がると何時にもなく真剣な眼差しを俺に向けた。


「智くんのこと幸せにしねーと許さねーから」


一切の笑みを見せることなくそう言い放った翔さんに、俺も表情を引き締めた。



「ハッ…当然」


そう言うと3人共、ニッと笑みを浮かべ

「ったくカッコ良すぎだろ…」

「でも、うかうかしてると俺が盗るから」

「リーダーのこと頼んだよ!」

と、好き好きな事を言い始始め、楽屋はいつも通りわいわいと賑わいだした。



ねぇ智?


智は俺がモテるからどうのこうのなんて言うけどそれはこっちの台詞。

…貴方の思っている以上にみんな智の事が好きなんだよ?

でも、まぁ…








譲るつもりは無いけどね