ゆうすけが小学校2-3年の頃でしょうか?
いたずら描きの絵を私が取っておいたようです。
実はこういう絵をゆうすけはたくさん描いていました。
ゆうすけと私はいつも仲良く笑っていて、
そばにはラッキーか、もしくはそれ以前に飼っていたチロが一緒です。
花が咲き乱れていて、音符が飛び交い、
お日様が笑っていたり、富士山がみまもってくれていたり、
本当に幸せそうな絵です。
わたしは、ゆうすけの描く絵が大好きで、部屋の襖にたくさん飾っておりました。
そこには仲良し母子とわんちゃんの、楽しくて幸せな
何気ない様子が詰まっていました。
でも、心を病んだある日、私の不在中に全ての絵をビリビリにしてしまったのです。
私はゴミ箱から拾い上げて、
「どうしてこんなことするの?」と泣きそうになりながら
シワを伸ばし、セロテープで貼り直しました。
でも、せっかく綺麗にしたのに、何日かしたら、また引きちぎり、
今度はどこかに捨ててしまいました。
幸せだった日常を、確かにゆうすけ自身も幸せに思っていたに違いない日常を
無残にされてしまい、
私はゆうすけに首を絞められた時よりも悲しく思いました。
その時の幼くて楽しい絵をもう二度と見ることはない、と思っていたのに、
何年か経って、ひょっこり現れてくれました。
この絵は幸せの絵。間違いなく幸せが存在した証拠。
また戻ってきてくれてありがとう。
一生、大切にします。
