誰もが避けて通れない介護。
肉体的だけではなく、精神的にも介護される家族の不安は大きいです。
自身が寝たきりの亡き母を一人で介護していた時も、母はある日突然倒れて歩けなくなりました。

要介護申請の手続をしても、認定調査などもあり結果が出るのに、1ヶ月位かかるため介護制度を利用出来ず一人で大変な日々を送りました。

審査の結果要介護5の認定がおり、介護制度を利用し、ケアマネージャーのプランに基づき、訪問看護師、身体介護など福祉関係者の方々の暖かい助けがあったからこそ、母を一人で介護して天国に見送る事が出来ました。

「何かあったら飛んでくるから」と言ってくれて頼りになる元気なケアマネージャー、母には癌で余命1年と言う事を隠していたので、そんな私にこっそりと励ましの手紙をくれた訪問看護師の方

救急車を呼ぶのは嫌だと言う母に「夜中でも飛んでくるよ」と言ってくれた介護タクシーの方仕事とは言えども、他人にこれほ...ど親身になって接して下さった福祉関係の皆様には心から感謝しております。

たまたま、私は一緒に住んでいたので在宅介護が出来ましたが嫁いで地方に在住していたり、バリバリ仕事をしていたり、かあちゃんが認知症でしたら一人での在宅介護は不可能でした。でも親はいつでも子供が幸せなのを願っています。


介護施設にいても見舞いに行ったり、着替えを持って行ったりお話ししたり、手を握り締めるだけで「介護」しているのと同じだと思います。
「介護」色々な手段があり一言では言いあらわせないですが誰もが避けて通れない道。

特養など施設の不足、要介護申請の問題、シングル介護、人手不足、高齢者の独居などまだまだ介護の問題点は山積みのようですが、

私の経験が現在、在宅介護されている多くの方々の、ほんの少しでも励みになればと思い「かあちゃんに贈る歌」の映画を企画致しました。
介護をテーマにし「親子の絆」「命の大切さ」「夢への情熱」を描いた映画です。