「岡本かの子は食魔ではなかった」

長旅の途中で読んだ古い本に書いてあったこの一文で「へー!」と驚いたことが二つあり、一つは「食魔」にフラれていた読み仮名が「グルメ」とあり、「グルメって食魔と書くんだぁ」と勉強不足な私は学びました。

悪魔でもあり魔法でもあり…なのかな?


グルメの旅も素敵であり、私も郷土料理を観察しますが、私にとって「旅」は、この広い地球の色々な大地のエネルギーと繋がることで、目に見える食より目には見えない大地からの食(エネルギー)を沢山頂いています。

大地の母である女性性が足りないからかな😅


カナダでは講義中心でしたが、アルゼンチンでは三ケ所でお料理教室等をやらせて頂きました。

同じ食材でも日本にあるものとは味が違ったり、道具だって揃わず日本で行うようにいかなかったり。

十年前にハワイ島やカリフォルニアでクラスを行っていた時もそうでしたが、ないものや違うものに文句言っていても仕方がない。あるものに感謝して、何でも最大限活かさせるのが陰陽の知恵であり、海外でお料理教室をする醍醐味でもあり学びでもあり有難い経験です。

日本列島ほど高湿な国はないらしく、そういった国では文明はない、と言われているのに、日本人が世界に誇れる優秀な文化を築いてきたのは、自然(環境)と抗うのではなく共存共栄しようと知恵を働かせてきたから。それこそマクロビオティックでもあります。

来春ヨーロッパでのクラスを頼まれていますが、講義だけではなく、大変ですがやはりお料理教室も入れたいと思っています。

好きな武将の一人である武田信玄の食に関するエピソードはいくつかあり、大豆の蛋白質を400年以上損なわせない味噌も作っだそうですが、天皇家や神道でも心身を育む食(お米)の祭事をしており、日本の行事は食が関連付けられていますし、他国の伝統料理にも学ぶことが沢山あり、愛を持って料理し、食によって愛を伝え、愛を得て、愛する自然を損なわせない量を有り難く頂き、愛による知恵で食べて愛する次世代に繋げる食愛(グルメ)を目指したいと思います。


人生も同じ。宇宙に与えてもらったもの全てに(例え困難や悲しみでも)感謝して、つまらないと嘆くのではなく、つまらないのであれば自分が楽しくすれば良い。

どんなことでも楽しんだ者勝ちだし、執着や拘りを捨てて苦でも常に楽に変えて生きて(活きて)いる人達からは光が放たれ、そんな人達からはネガティブな言霊はなく笑顔が放たれ、常に多くの人達に囲まれているのを感じます。サンハビエルでもそんなアルゼンチン人に出逢いました。


今回の37日間の旅で色々なことがありました。

どこの宿でも薪ストーブ炊いていたアルゼンチンのコルドバから日中46度最低気温30度座っているだけで滝のような汗のメキシコのパレンケに移動した時はだいぶ体が疲れました(ただメキシコは殆どクーラーがないので助かりました)。

が、多くの皆様と「食」のお陰で元気に全工程を終えることができ、メキシコで会った次男も色々苦労しながら日々逞しく成長させて頂き、何より元気に楽しく過ごしていることが窺えただけで大満足。

本当に大事で大切なものに改めて気付けた旅でもあり、メキシコの石畳を下駄で次男とひたすら歩いて肉体年齢をひとつ重ねた旅でもありました😊


日本やハワイ島から同行してくれた方々とずっと一緒で、メキシコでは次男と二人旅で将来のことを語り合ったり、ホストファミリーと一緒で賑やかな旅生活でしたが、今は早く来過ぎたロスの空港で一人ゆっくりしています。

帰国したら今回の旅で得たことを周囲にもシェアしていきたい。待ってくれている家族孝行をしたい。

田んぼや畑作業も待っています。

(今年は夫が田んぼの量を増やした為に来週のRebornステイリトリートに続き来月2日の田植えをお手伝いして下さる方々を募集しております!)

色々お返事やご連絡も滞っていて申し訳ございません🙇‍♀️

8回(?)に及ぶアメリカ大陸縦断記にお付き合い下さりありがとうございました🙇‍♀️