旅ブログのつづきです
前回の記事
サヨナラ ポカラ
サヨナラ マチャプチャレ
カトマンズに行くとマチャプチャレは見えなくなる
ポカラから首都カトマンズまで
バスに揺られ8時間
バスはスピードを上げたりブレーキをかけたりしながら
山道を登り下り
やはり山道にガードレールはない…
崖すれすれを何とか走り抜けてゆく
すれ違うバスもギリギリ
バスは相変わらずオンボロバス
最初は怖くて眠れないんだけど
そのうち揺れが心地よくなってきて睡魔が襲ってくる
うとうとしてくる
もし事故っても、即あの世逝きだなw
でも
いろんな景色が見たいから眠れない
窓の向こうには春の景色
菜の花が咲いている
バスの窓を開けると春の香りがふんわりする
遠い日本のことを思い出す
そうだカトマンズに着いたら
大好きなおばあちゃんと従姉妹のおばさんに
絵葉書を送ろう
途中、いくつかすれ違ったバス
バスの屋根で
楽器を演奏しながら
派手に騒いでるネパール人たちを見かける
もっと見たいのに一瞬の出来事
それをなんとかカメラに収め
残りは心と目に焼き付ける
この国の人々はどこまでも陽気で自由
日本みたいに、きっちりとしたルールがない
自由好きなわたしにとっては、それを見れることがたまらなく楽しかった
大人たちが無邪気に
陽気な顔をして子供みたいに笑っていた
わたしもそれを見て嬉しくて笑うんだ
作られた笑いではなく
自然に湧き出てくる笑いが心をくすぐる
走るバスの屋根に乗っかって
音楽を奏でるなんて発想
日本人にあるだろうか?
途中トイレ休憩
もちろんトイレなし…
まりもさんと見張り番を交代でやりながら、
野でやる(笑)
こんなのはもう慣れっこw
それにしても美しい景色だ
こんなにも地球のありのままの姿で
こんなにも美しくあれるのなら
人だって同じだろう
何も飾らず美しくなりたい
そう
わたしの中でナチュラル志向に目覚めていた頃だった
なにも言わず流れるこの川
ネパールの山々の雪解け水が流れ
命を分け与えながら
静かにゆっくり
ときに激しく
色を変えながら流れる
これがインドへと流れ
聖なる川と呼ばれるガンジス川まで旅をするのだ
旅は終わらない
ガンジス川で亡骸をも飲み込み
ベンガル湾までたどり着き
また雨となって大地に降り注ぎ
新しい水の旅が始まる
だからわたしたちの旅も終わらない
命の旅も終わらない
身体という容れ物が変わっても
魂はレベルアップしつづけながら
何度も何度も繰り返す
わたしがこの旅に出る前
一つの恋愛に自らサヨナラをし旅立った
男より旅
恋愛より旅
今しか見れないものを見たい
今しか感じられないものを感じたい
そうやって人が出来ない経験を積み重ね自分を成長させれば
もっと良い出逢いは
後になっても
いくらだってあると思ったから
ネパールの自然は本当に美しい
こんなに美しい景色を見たのは初めてだった
自然が生き生きと呼吸する音さえも聞こえてくる
草木花、山々たちが歌っている
その音を心で感じることができた
自然と馴染んでくる
もうなにも飾るものがいらなくなるのだ
どんどん要らないものを剥がしていき
ナチュラルなわたしが現れてきた
この自分に出逢いたかったから旅を続けてきたんだ
服はボロボロ、お肌もボロボロ、髪の毛もボサボサ
それでもわたしは美しい
そして現地にいる農村の女性たちも美しかった
どんなに流行りのものを着飾って行っても
この人たちの美しさには勝てない
美しい人たちだった
なんてカッコいいんだろうと思った
バックパッカーをやっていると
めっちゃカッコいい旅人と出逢える
スナフキンみたいな人たち
雰囲気からファッションから良いを出してる
わたしもあんなふうになりたい
憧れは増すばかり
大きな山から小さな山
大きな川から小さな川
旅して旅して
ようやくカトマンズに到着した