浦島太郎 | 育児&趣味やら仕事やらブログ

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公立中1娘、仕事、ハンドメイドなどなどの日常

浦島太郎、、


田舎に帰ると浦島太郎の気分になる。


東京暮らしは常に賑やかで、たくさんの人で賑わっていて、美味しいお店も遊ぶところもイベントも、たっくさんある。常にワクワクできることに溢れている。






でも



実家に帰ると玉手箱を開けたような気分になるんだ。



着々と劣化していく実家。


4年前と比べて変わっていたのは家の中の壁紙が日焼けして茶色くなっていた。築25年だ。


家中のエアコンも使えなくなって、全部取り替え、


大好きだったピアノがなくなっていてショックだった。。。棄てたらしい。


あちこち生活感が溢れ、、書類が数年かけて山積みになっている、、


弟と父は掃除も家事もしないので、母が1人で仕事をしながら家事掃除をしているが、、広すぎて手が回らないんだと思う。8LDKで廊下も長いし、部屋も広いからね。LDKだけでも20畳あるから、1人で家全部はきついよ。トイレも一階と二階に3つあるけど、、、あちこちホコリまみれ、、二階のトイレは掃除道具も置いていない。。


お風呂に入ったときに私と娘でお風呂掃除をした。


床がホコリでザラザラしているところもあるし、掃除が行き届かずどんどん古くなっていく。。。


会うたびに老化していく家族。


病気でげっそり痩せた父。


初期の胃ガンでも、こんなになってしまった。



友達の親はガンになる人が多く、引きこもりになった隣人は精神病院へ入院し、、


ようやくできたショッピングセンターは数年で空きテナントが多く、、どんどん店を閉めていき、、、



いい場所ができても数年後にはつぶれる。



便利なところにできたコンビニも、何軒もつぶれていた。



家から一番近かったガソリンスタンドもつぶれ、



友達の家はおばあちゃんがいた頃はきれいな庭だったのに、亡くなった今は草で荒れ放題。





通っていた小学校も、一時期は新しい団地ができてクラスを増やさなきゃいけないくらい子供が増えたのに、、もうみんな大きくなって、小学校の子供たちはどんどん減り、かなり広い規模で合併された。。歩ける距離じゃないのでバスで登校になったらしい。


近所には子供はほとんどいない。


母校の高校も、名前が変わって、私の学科が消えた。



確実に、、昔とは違う。




なぜだろう。



寂しいね。



東京に住んでいると、何も見えない。





だけど、




4年ぶりっていうのもあったけど、、




帰ってきてから涙が出るんだ。




変わってしまった父にも。



どんどん廃れていく地元にも。



劣化していく実家にも。



ここにいれば、マンションは管理費を払っているので常にきれいに保たれ、壊れてもすぐに直してくれる。


店がつぶれても、すぐに違うお店が入って、土地やテナントが空くことなんてほとんどない。


次から次へと生き残れるお店しか残っていかないんだ。それが東京。


大好きな吉祥寺も、昔から、毎月毎月お店が入れ替わる。それが当たり前。だから昔からずーーーーっとあるサトウの肉屋さん(メンチカツ)とか、小ざさ(羊羮)とか、、すごいお店だよ。あの吉祥寺で、昔からずっとやっているなんて。



田舎でも、昔から根強い人気のお店、、というのもあるけど。それはほんの一握り。ほとんどない。



地元で昔っからのお店なんて、ほとんどない。



東京にいればなにも変わらない。。。

変わるとしたら発展していく変わり方だ。




でも田舎は逆に、どんどん廃れていく。




私は母に聞いた

『ここに住んでてみんな仕事はあるの?』


母は言う

『仕事なんて選ばなければなんとでもなるんだわ』


。。。



なんだかんだ田舎も人手不足なところは人手不足だから、選ばなければ仕事はあるらしい。。。



選ばなければ。



それでも田舎が好きな人でないと住めない。




私は、、、外で遊び、虫や自然の中で育った。



だけど、、興味があるのは『新しいもの』なのだ。




もっと最先端のものを見たい。

新しいもの。

新しい技術。

新しいシステム。



そういうものへの興味が強い。




だから田舎では飽きてしまうんだ。




たまに考える。




田舎に住んだ方がいいのか

都会に住んだ方が向いているのか。





田舎は人と人との繋がりが大事なんだ。


近所の人。

親戚。

友達。


あちこちからいろんな人が来ては野菜をお裾分けしていった。




田舎ではこういう近所付き合いができる人が向いている。




私は、、向いていない。



見ないようにしている訳じゃない。




田舎にいた頃、不景気がやってきた。


先に東京に行っていた姉が羨ましくてしょうがなかった。



不景気で仕事がなくなった両親の姿を見ているのが辛かった。



そんな空気を知らないで楽しんでいる姉が羨ましかった。


弟がニートになったとき、私と姉は東京にいた。


母と父は8年間苦しい思いをした。


東京に行ってしまった娘2人にすがりたい思いだっただろう。。あの頃は母はかなりきつい精神状態だった。



でも、その頃私も鬱だったけどね。



田舎で鬱なのと、都会で鬱なのと、全然違う。


田舎で鬱の方が、、どんどん気分は暗くなる。




これから毎年、、本当はもっといっぱい

地元に帰れれば、、、こんなに寂しくないのにな、、、