アメブロのいろいろなサービスで、過去のブログをピックアップしてそのことについて書きませんか、という提案が来る。
今日開いてみたら、3年前の「立花隆さんの書評が好きだった」。ちょうど立花隆さんが亡くなったとき。
今頃だけれど、追記しておきたいことを思い出したので、書いておく。
3年前にブログを書いたときには(3年前のブログは下参照)
本を捨てるときに、本を大事にしていた立花隆さんのことを思い出し、よくないことなのではないかなぁと少し心が痛んでいたのだった。
あのブログを書いた後。
ネコビルを始めとするあの大量の蔵書はどうなったのだろう? と気になっていたが、そのすべての蔵書5万冊は古本屋に引き取られた、ということを知った。「立花隆資料館」にはしなかったのだ。
「『立花隆が持っていた本が欲しい人』でなく、本の内容そのものに興味がある人の手に渡るようにしてほしい」と言い残していた。自身の名を冠した「文庫や記念館などの設立は絶対にしてほしくない」と厳命していたという。(日本経済新聞2022年4月12日より)
そこそこの作家であれば、亡くなったあとは蔵書は大切に保管され、なんらかの施設になったりしそうなもの、立花隆ともあれば、絶対にそうなるものと思っていたので、驚いた。テレビで見たのだが、ネコビルはもぬけの殻となっていた。
結局は自らが文字で伝え残したことだけに価値があり、資料としてのライブラリーは集めた当人にしか意味がない、ということ。
蔵書をすべて集めて立花隆研究をしたら、たいへんな事実がわかったりして? なんてこともちょっとは思わなくもないけどね。
でもまあ。きっと、ほんとうに純粋に本が好きな人だったのだなぁと思う。