東京ガスさんのお掃除 | Minahei

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ライター戸塚美奈のブログです。

やっと大きな仕事が片付いて、やれやれ、やっと気になっていた家事ができる。

と思ったとたんに、掃除も、料理も、裁縫も、すべての家事がやりたくなくなるという困った事態がまた発生しておりました。

が、あることをきっかけに、体が動くように。

月曜日、東京ガスのかたが、コンロのお掃除に来てくださいました。

ダメになったコンロを買いかえたのが一年前。点検+お掃除+電池交換を無料で、ということだったので、

無料というのも怪しいけれど、とりあえずお願いしました。

来てくださった女性の仕事ぶりをこっそり拝見していたら。

ごとくやバーナーなどをとりはずし、小さく切った食器洗いのナイロンたわしや、「激落ちくん」を小さく切ったものに、

ごく少量の洗剤をつけ、コシコシ、コシコシ、と洗ってる。「お湯を出してもいいでしょうか」ということだったけど、お湯を流すのもごく短い時間。

なんだかその様子を見ていて、ははぁ、掃除というのは、ダイナミックに、力任せに、一気に、やるんではなくて、

こまねずみのようにチビチビと少しずつやるものである。と気づいた次第。

私ときたら、掃除といったら、水をザブザブ流して、大量の洗剤で泡だらけ・・・・。

で、終わったあとはどっと疲れたあげくに、手は洗剤でがっさがさ。

ガス会社の方がおっしゃるには、洗剤はコンロを傷めるのでなるべく使わないで、重曹を使うといいですよ、とのこと。

 

いたく感心した私、ガスの方がお帰りになったあと、同じように小さく切ったナイロンたわしなどを使って、あちこちコシコシ磨き始めて、キッチン周りはピカピカに。

洗剤は使わず、結局、水とナイロンたわしと「激落ちくん」だけできれいになってしまったので、掃除が終わったあとも手はガサガサせず。それに、へんな洗剤臭も残らずさわやか。

プロのお掃除を見物するのって、じつに勉強になるなぁ。

 

その日、

電池交換もしてもらえる約束だったのですが、じつは我が家はコンロ使用が頻繁で、2、3ヶ月前に交換していました。「じゃぁ、これは予備においていきますね」と単1電池二個、いただきました。

東京ガスさん、なんか下心があるはず、と思ったら、それは、電気を東京ガスのほうに任せてくれたら、月々がぐっとお得になりますよということでした。なるほどそういうことね。

 

ところで、翌日。

また調子こいて掃除していたら、前日の東京ガスの方が、お見えになったのです。忘れ物?

「スミマセン! 私、昨日、電池おいていきましたっけ?」

手には単1電池2個。

「あ~、昨日、いただきましたよ」

と言うと、

「え~⁉ ホントですか? ホントに? あらァアタシったら……」

私は、彼女の手の電池をじっと見・・・・・。

正直者よ、おまえはえらい! ではこの電池もおまえにやろう。 って泉の精みたいに、その電池くれるかな?と思ったけど、くれなかったよ。

で、

「あの、これ昨日お話した電気の件なんですけれど、よかったらぜひお読みになってください!」

って、くれたのは電力のファイルと立派なパンフレット。

 

夜、

ダンナに、

「正直なアタイに電池くらいくれたっていいじゃんね?」

と言ったら、

「バカだな~、電池なんて、言い訳に決まってるじゃないか。昨日、電力のパンフレットのほうを渡すのを忘れたんだろ? だから、電池忘れたふりして、パンフレット持って来たんじゃないか~。営業の基本だよ」

だって。

ちぇ。

 

まあいいや、おみこしを上げてお掃除を始めるきっかけになったから、

わたしにとっては、とてもおトクだった出来事だったということで。