子どもが「落ちる」とき | Minahei

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ライター戸塚美奈のブログです。

 

☆『サッカー母ちゃん2012年2月掲載のブログです☆

 


息子さんがサッカー強豪校にいる、先輩サッカーママと話していたときのこと。

中学時代も某J下部組織のクラブチームに在籍し、いろんな子を見てきた、先輩サッカー母ちゃんです。

気になってたことを聞いてみました。

 

「すごく上手くて、みんなの憧れだったような子が、強いチームに入ってあっさりサッカー辞めちゃったりするじゃないですか。そういう子って、いました?」

 

「いたわよ。あのね、それってね、……親なのよね」

「親が悪い!?」


「うん。子どもがダメになる場合は、まず、親が、落ちるの」

 

これまで期待どおりに躍進してきた我が子なのに、

あるときから、不調になってしまう。


なかなかレギュラーになれないことで、親がイライラする。

ジュニアの時に一緒だった子のチームとの試合がある。でも、ウチの子はレギュラーじゃない。そういうことをいちいち気にするようになる。

そして、試合を観に来なくなってしまう。

他の親とも交流しなくなる……。

 

「そうなるともう駄目よね。子どもがやる気なくなるというより、親が先に落ちる。

それでチームをやめてしまうの。そんならもっと弱いチームに行けばいいじゃん、と母ちゃんなんかは思うんですが、

 

「結局、子どももサッカー自体をやめてしまうことが多いんだよね」

って。

 

ある程度のレベルのクラブチームに所属して上を目指していると、そういう柔軟(?)な考え方はなかなかできないみたい。そうですよね、プライドがありますよね。

 

「どんなに上手い子だって、波がある。必ず『落ちる』時があるの。その時に、親が目をそらさずに支えてあげられるか。それで、決まるよ」

 

その言葉に、母ちゃんもドキッ。

 

長男のチームメイトが辞めてしまって、チーム作りがまた振り出しに戻ったり、次男がなかなか伸びないのにため息ついたり。

母ちゃんも、「もういいや!」ってサッカー母ちゃんでいることを全て放り投げたくなる時がある。

 

「いい時もあれば、悪い時もあるし。ケガもする。

それに、悪い時って続くのよね。

でも、そこでどれだけ親が踏ん張れるか。子どもは辛くても、じっとがんばって耐えてるんだから。

親のほうが自棄になったらおしまいよ」

 

親が落ちたらダメ、か。心しておこう。

どんな悲惨な状況でも、目をそらさずに応援し続けなければね!

 

「でも…・・・、落ちちゃった親御さんて、そのあとどうなるのかな」

「あのね、そういう親って、たいてい、犬に走るね」

「犬!?」

「子どもの試合見に来なくなるとね、犬飼ってね、ドッグランに通い始めるのよ」

で、ドッグランを走る犬を見て、「ウチの子が一番!」って思うのか~!?

なんか・・・・・・・・・コワイ。


「ほんとだよ。気をつけなさいよー」

 

先輩サッカー母ちゃんの話は……すごすぎるゥ~。