親の器量がわかる言葉 | Minahei

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ライター戸塚美奈のブログです。

☆『サッカー母ちゃんのドタバタ日記1012年6月のブログです☆

 

昨日は、母ちゃんの高校(女子高)の同窓会でした。

「サッカー部、昨日は決勝戦でした!なんとしても勝ちたい試合だったのですが、PK戦で負けてしまったんです」

 

へーっ、ウチの高校、サッカー部できたんだぁ!!

 

母校から現校長先生が駆け付けて挨拶をしてくださって、その開口一番。

いきなり、若々しい高校総体サッカー決勝戦の報告が始まってしまい……。

 

昭和11年卒業を筆頭とする優雅なおばあちゃまたちを前に、白熱するサッカーの試合の様子を身振り手振り、熱く伝える校長先生・・・・・。

 

「圧倒的に攻め、先制していましたが後半終了間際に入れられてしまいました。そして延長戦に!」

 

少々引いてる客席に、

「あっ、すいません、高校総体の実況中継になってしまって」

と言いつつ、話をやめようともせず、続ける校長先生。

 

「キャプテンは膝を故障していて、試合も全然出られずにいたんです。延長戦になり、ついにここで出てきたんです! しかし、延長でも決まらず。そしてとうとうPK戦に……」

 

結局、PK負けしてしまったそうです。

 

なんとしても勝ちたいという思いだった、

それは、女子サッカーが、ついに、正式に、インターハイの種目になったから。

県で優勝したこともあるので、今年は、絶対に勝って、インターハイに出たかったと。

 

応援していた校長先生もほんとうに悔しくてたまらなかったそうです。

 

ところが帰りがけ、キャプテンのお母さんと顔を合わせた校長先生。

お母さんの言葉にはっとしたと。

 

「あの子にとっては、今日の試合に出られたということが、本当にうれしいことだったと思います。

 

それに、試合って、勝つことより、負けることのほうが大事だと思うのです」

 

そう、お母さんがおっしゃったそうです。

勝つことより、負けることのほうが大事――。

 

なんと素晴らしい親御さんなのだろう、そのような親御さんあっての、素晴らしい我が校の生徒さんのなのだ、と、校長先生はあらためて思ったって。

 

同窓会にお集まりの卒業生の皆さん、

我が校にはこんな素晴らしい親御さん、素晴らしいお子さんがいます!

 

この校長先生の最後のメッセージには、PKの意味もわからないおばあちゃま達も大喜び。


 

……しかし。

母ちゃんは。

会場の隅で

冷や汗かいてました。

 

自分はそれ……ぜんぜんできていないや!

 

って。

 

アタシは、子ども以上に悔しがってます。

 

歯ぎしりしてます。

 

顔をゆがませて落ち込んでます。


……・・・・・・どーせ私は劣等生だよっ。



 

確かに。

冷静に、子ども自身の長ーい人生を考えてみれば、

「試合に負けること」は、ぜんぜん悪いことなんかじゃない。

 

そう、むしろ、勝つことより、負けることで、子どもは学ぶ。


勝ってしまって親子ともどもいい気になることのほうが、よくない。


 

子どもの人生を長ーい目で見て、

 

一時の感情をぐっとおさえ、

「負けることが大事」

と言い切ることができるかどうか。

 

そこに、親の器量が表われるなぁ。


 

反省だなァ……。


 

それにしても。

サッカー部、いいなぁ。

 

入りたかったぁ~!!!