☆『サッカー母ちゃんのドタバタ日記』2012年9月のブログです☆
次男、中学校の職場体験で、市の福祉施設に行くことになりました。
認知症のお年寄りや、病気のために体の一部がうごかなくなってしまった方がリハビリしながら日中過ごす場所で、次男たちはそこでお手伝いをするのだそう。
しかし、
初日の朝から、「どうせ検便あるんなら、まかないつきで終了時刻も早い回転寿司の仕事がよかった」
とブツクサ言っていた次男。
困ったもんだ……。
さて。初日。
学校より遅い時刻に帰って来た次男。
大急ぎで今度はサッカーの練習に行く支度をしながら、
「母さん、仕事って、疲れるんだねー」「でも、オレさ、サッカーやっててよかったよ~!」
「?」
「仕事、立ちっぱなしですっげ~疲れるんだよ。クーラーも効いてないし。
オレはさ、サッカーやってたからまあ、大丈夫なんだけど、運動やってないやつは、疲れて具合悪くなってた」
あ、なるほど、そうだよね~。
あの炎天下の合宿を乗り越えているんだからね。
疲れているはずなのに、元気に練習にも出かける次男。
たった1日で成長しているように見えました。
そして週半ば。
「今日、施設の人とコスモスとか、歌ったよ」
「ああ、COSMOSって、合唱コンクールでどっかのクラスが歌ったやつ?」
「違う、メガネかけたおじさんが歌ってるやつ」
「秋桜」や「ブルーライトヨコハマ」を歌ったらしい……。
次男はお年寄りに好かれるからなァ。
福祉施設でもけっこううまくやっているのかな。
「あのさ、オレ、やっぱり、サッカーやっててよかったよ」
「?」
「施設にいるオジイサンたちって、けっこうみんなサッカー好きなんだよね。
だから、この間の代表のイラク戦の話とかで、すっごい盛り上がれたの。
サッカーの話ならオレはいろいろできるからさ。
でも、他の子は共通の話題がなくて。みんな話すことなくてめっちゃ苦労してた」
ああ、なるほどね~!
歌にははやりすたりがあるけど、サッカー好きのおじさんと、釜本選手の話をしなきゃいけないわけじゃないんだもんね。世代を超えて、現代のサッカーの話で意気投合できるんだ。
「施設の人も、リハビリしてるおじいさんたちも、みんないい人。小さい孫がサッカーしてるっていうおじさんもいたよ」
勉強嫌いでなにかと心配事の多い次男だけど、案外、社会の中でうまくやっていけるタイプかも。
それは、もしかしたらサッカーのおかげかも!
職場体験の話を聞きながら、次男のことを今までになく頼もしく思ってしまった母ちゃんでした。