停滞した緩やかな下り坂を降りる日

不安ばかりの空は外つ国の春です。防人の口笛です。

もうわけわからん、夜の暗闇が彼らを引きずり込んでいるのだ、照明を、焼き切れるほどの明かりを。

雨が降ってウランを冷やす今年の春です。

桜の散るなかを防護服の記念写真。空は晴れていて音もなく静か。これがこの星なのだと。

とにもかくにも最後は不安に集約する。



空に詠める。

間近の稲光りは空を切り裂いた雷音の刹那ですな。

窓を開けたらいつの間にか秋の風になってる

橋とは天上と深遠を切り裂く装置だ。遠くに地平が見える。あれが世界だ。

嵐の前のような曇天が好きだ。暗い雲が次第に青空を覆い風が強くなってくる。
遠雷が鳴り、カラスの群れが飛ぶ。ゴッホのカラスそのままに。



初夏に詠める。

私を深海へと連れて行って、バチスカーフ号!

相手の未来をどう思うかがあなたの原色。

涅槃に幇間

ああそうか、闇より暗いものはこの世にはないのか

ミミズくん、ミミズくん、君は絶望したりしないの、そんなの聞いても分かんないよねぇ。



夏に詠める

東京にないのは空ではなく山だと思う。阿多多羅山だっけ。伊勢まで来ると山が違うなぁ。

(2010/08~2011/06)