個人事業主になるために銀行を退職したとき、とあるお客様から言われた言葉があります。

 

「自由な働き方、自由な時間は案外不自由なんだよ。」

 

この言葉は、当時の私にはピンとこなかったのですが、実際にフリーランスとして働くようになってから、その意味を痛感しました。

 

 

 

自由は“何でもできる”けれど、スケジュール管理は自己責任

自由な働き方とは、一見すると束縛がなく、何でもできるように思えます。しかし、その実態は「すべてのことを自分でスケジューリングしなければならない」ということ。

 

例えば、

・なんとなく過ごしてしまえば、ダラダラと時間を浪費することもできる。

・やるべきことを詰め込みすぎて、息つく間もなく忙しすぎる毎日になることもある。

 

結局のところ、仕事の時間とプライベートの時間の境界線を自分自身で明確にしなければ、思い描いていた理想の自由とは程遠い現実になってしまうのです。

 

 

時間もお金も、意識的に使わないと“なんとなく”消えていく

仕事にしてもプライベートにしても、「自分のために使う時間」は意識的に確保しなければ、 

「大して重要でも緊急でもないこと」にどんどん吸い取られてしまいます。

 

これは、時間だけではなくお金の使い方にも当てはまる話です。

お金の管理も、適切な区分けが大切。 

 

例えば、

  • 生きるために必要なもの(最低限の衣食住など)
  • 老後や将来のために準備するもの
  • 今を楽しむためのお金

お金を使う目的を明確にし、優先順位をつけることで、無駄な出費を防ぐことができます。

 

そして、しっかり計画的に使うことで、「なんとなく使ってしまった…」という後悔を減らせるのです。

 

自分にとって本当に大切なものを見極める

時間もお金も、自分にとって大切なものを優先して使うことが重要です。

  1. まずは、生活の基盤となる時間とお金を確保する。
  2. その上で、自分にとって大切なものに投資する。
  3. それから、余裕があるなら+αの楽しみに充てる。

 

こうすることで、自由な時間やお金を「なんとなく」ではなく、より充実したものとして使えるようになります。

 

自由には責任が伴いますが、その責任を意識してコントロールすることで、

本当の意味での「自由」を手に入れることができるのかもしれません。

 

 

まずは、あなたにとっての 時間とお金の優先順位 を確認してみませんか?

 

 

 

 

 

 
長井美奈枝(ながいみなえ)
ファイナンシャルプランナー
1970年生まれ。神奈川県川崎市在住。
銀行勤務14年を経て、2007年よりファイナンシャルプランナーとして独立。
金融知識だけでなく、暮らしに寄り添ったアドバイスを大切にしながら、
50代以上の女性を中心に、個別相談やライフプラン講座を行っています。

「お金に向きあうことで、これからの人生に安心を」
そんな思いを込めて、日々ブログを更新中。