「今年のふるさと納税は何を買おうかな」
給料がUPするという話は耳にするものの
モノの値段は相変わらず高い。
だから少しでも賢く立ち回らないと・・・と考えて、生活必需品や食品を探す。
本来の目的を忘れてネットショッピング化しているふるさと納税。
そのふるさと納税のおかげで、貯蓄を取り崩している市があることをご存じですか?
出典:日本経済新聞 2024年5月15日朝刊
全政令指定都市の中で23年度の市税流失が最も多いのは順に、横浜市・名古屋市・大阪市・川崎市。そのうち、地方交付税の不交付団体となっている川崎市の財政への痛手が最も深くなっています。
ふるさと納税で影響で市税が不足した分は、将来の借金返済や職員の退職金用に積み立ているお金から取り崩しています。
個人の生活に置きかえてみると…
ポイント欲しさにクレジットカードを使って
支払いが大変になってきたのでリボ払いにする
気がつけば総支払がとんでもなく膨らんで
老後の生活もままならない。
こんな感じかな?
自らからの税収入で支出を賄える健全な自治体は76ヶ所(全国の4%)
数少ない自治体がふるさと納税のおかげで徐々に不健全になっていく。
個人にとって嬉しいふるさと納税制度は、自治体にとって厳しい制度
今の私たちにとってありがたくても、将来に禍根を残す
目先の利益につられると、あとあと苦しくなる
この現実をどれだけの人が知っているかな?
もちろん世の中には
「自分さえ、今さえよければ、あとのことはどうとでも…どうせそのころ生きてないし」
と考える人が一定数いるのは承知しています。
でもね、本当にそれでいいのかな?
こんな風にちょっとでも立ち止まる人がいてくれたら、この世はもっと優しくなれると感じます。