毎月の勤労統計家計調査が公表されるたび気になる

名目値と実質値

 

名目値

実際に市場で取引されている価格に基づいて推計された値。

 

実質値

物価の上昇・下落分を取り除いた値。

 

例えば

2023年4月の賃金285,176円(現金給与総額)

去年(2022年4月)は283,475円だったから

1,701円増えたということ・・・名目値

 

でも、2022年4月と2023年4月の物価を加味すると-3%・・・実質値

 

出典:毎月勤労統計調査(厚生労働省)

 

 

支出の統計データである家計調査もおなじこと↓

例えば食費

2023年は82,565円、2022年から5,551円増えました。

だから名目値ではプラス7.2%

でも物価はもっと上がっているから実質値で言うとマイナス1.1%

 

※光熱・水道費は政府の補助があるから、名目ではいくらか下がっている。

 

出典:家計調査結果(総務省統計局)

 

 

私たちの普段の生活実感ってどうだろうか。

「モノの値段があがっているからインフレ率を加味すると〇%増」

なんて考えてますか?

 

家計簿つけていたとしたら

「今月は食費が○○円増えたわ~」て感じではないでしょうか。

 

 

日本全体・長期間の動向としてとらえるのは実質だけど

個々人の生活実感としてとらえるのは実額or名目

ニュースの言葉を一つとっても複雑です。