学資保険はあんまりよくないので、
ジュニアNISAとか投資信託で教育費を準備したほうがいい。って本当ですか?
昔の学資保険は返戻率が110%を超えるものもありました。
今の学資保険は100数%
そう考えると、意味がないなぁって思う人もいますよね。
今回は教育資金準備について考えてみました。
学資保険とは、子供の教育費を貯めることを目的とした保険です。
保険料を払い込むことで、
子どもが一定の年齢になったらあらかじめ決められたお金を受け取ることができます。
中学校・高校・大学の入学のタイミングでお金が支給されるので
学費を計画的に準備できるのが特徴です。
昔は保険の予定利率が高かったので
払い込んだお金より多くお金が戻ってきました。
今は利率が下がっているので
大して殖えない、商品によっては元本割れするものもあります。
未成年を対象にした少額投資非課税制度(NISA)です。
証券会社で未成年の子供名義で証券口座を開設し
年間80万円を上限に株式や投資信託の配当や売却益が非課税になります。
2023年に制度が終了するので
投資額は最大で240万円になります。
学費を準備するということを考えると
学資保険じゃなくても預貯金でもいいし、
運用でいっぱい殖やせる投資信託のほうが魅力的かもしれません。
が、学資保険には大切な役割があります。
それは「保険」です。
「保険」とは将来起こるかもしれない万が一のことに備える機能です。
教育費を単純に預貯金を使って貯めていくことはもちろんできます。
でも、世帯主(例えば夫)が途中で死亡した場合
学費の為にお金を準備できない可能性があります。
この可能性に備えて「学資保険」で準備すれば
契約者(例えば夫)が死亡しても保険料免除特則のおかげで
予定通りの学費を準備することができます。
※ほとんどの学資保険には保険料免除特則がついていますが、確認をしましょう。
これなら、子供に進学をあきらめさせなくても大丈夫ですよね。
世帯主の万が一の保障は準備できないけれど
運用で大きく殖やすことのできる投資信託はどうでしょうか?
メリットとしてはもちろん投資したお金よりも大きく殖えること。
でも、
デメリットとしては投資した金額よりもお金が大きく減る可能性があること。
このところの安定した投資環境においては
「資産運用はお金が殖えるからすごくいい」と
好印象かもしれません。
しかし、自分が運用している間相場が下がらないという保証はありません。
大学進学費用として投資信託でお金を準備
ある日金額を確認したら予定の額よりずいぶんと減っていたとします。
そんな時
「ごめんなさいね。運用に失敗したから大学進学諦めて」といえるのでしょうか?
私は(子供はいませんが)言えません。言いたくありません。
でも、決してありえない未来とは言い切れないのです。
学費準備は預貯金でも学資保険でも投資信託でもできます。
そして、それぞれの準備方法には長所も短所もあります。
ですから、
なんのために必要な資金なの?
そもそもそのお金を準備する目的は?
といった具合に、基本を再確認することが大切です。
目先のごちゃごちゃに惑わされて
本来の目的を見失わないように取捨選択していきましょう。