・住宅購入のためにお金を貯めたい

・子供の大学進学費用を準備したい

・老後のために運用を始めてみたい

 

今の生活に+アルファーの満足を求めて

支出の見直しをする人も多いと思います。

 

支出の見直しのポイントの1つの保険

やみくもに保障を削減をすれば、もしもの場合の生活を困窮させてしまうことがあります

やみくもの保障を増やせば、普段の生活が苦しくなる可能性もあります。

 

本当にその保険は必要ですか?

今回は私の事例で考えてみます。

 

 

2016年 子宮全摘手術の総費用

 

2016年4月人間ドックで「子宮筋腫」との指摘を受け、11月に手術を行いました。

入院日数は6日間、手術は腹腔鏡子宮全摘でした。

 

かかった費用は以下の通り

 

入院手術費用:864,420円(保険適用総額)

差額ベッド代:54,000円

食事負担金額:3,240円

 

入院手術費用総額は864,420円ですが

健康保険証を提示することで3割負担となりますから

259,326円=864,420円×30%

 

 

 

更に高額療養費制度というありがたい制度のおかげで

自己負担限度額が決められているので

252,824円=252,600円+(864,420円-842,000円)×1%

となりました。

 

 

この金額が最終の自己負担額となるのが一般的ですが、

私が所属している健康保険組合には「高額療養費の付加給付制度」というものがあり、

最終的な入院手術費用の支払い額は30,024円。

※実際には数か月後に差額が振り込まれることになりました。

 

 

結果的に

入院手術費用、差額ベッド代、食事負担金額を合わせ

87,264円でした。

 

 

医療保険の給付金

 

私が加入している医療保険は

入院給付金 日額10,000円

手術給付金 200,000円

 

入院給付金とは、病気やけがの治療を目的に入院した際に入院日数に応じで受け取れるお金です。

もらえる金額は「入院給付日額×入院日数」

今回の場合は60,000円=10,000円×6日

 

手術給付金とは、保険会社が約款で指定している88種類の手術を受けた場合に受け取れるお金です。

今回の場合は200,000円

 

合計260,000円でした。

 

最近の医療保険は、入院給付金や手術給付金の支払い基準がいろいろあります。

例えば、

日帰り入院から入院5日目までは一律50,000円、6日目以降は一日につき10,000円

入院中の手術は200,000円、外来での手術は50,000円

※手術の種類は公的医療保険制度の対象になる約1,000種類

もし、このタイプに加入していた場合ももらえたのは260,000円です。

 

 

統計データを確認してみると

 

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(令和元年度)を調べてみました。

 

 

1日あたりの平均は23,300円

上記データには、

治療費・食事代・差額ベッド代・交通費・衣類・日用品なども含まれているとのことですので

私も、+αの部分を計算してみました。

 

治療費(付加給付後):30,024円

差額ベッド代:54,000円

食事負担額:3,240円

寝巻・タオルレンタル代:2,570円

交通費:294円(本人・片道)※家族分は不明

衣類・日用品:もともと持っていたものがほとんど

ということで、総額90,128円、1日あたり約15,000円となりました。

ちなみに、付加給付制度がなかった場合は総額312,928円、1日あたり約52,000円です。

 

付加制度がどれだけありがたいものなのかよくわかります。

 

 

医療保険の加入を検討する前にやること

 

「新しいタイプの保険ができました」

「持病があっても安心です」

といったように、新聞・雑誌、TVなどで目にすることの多い医療保険。

 

死亡保障の保険よりも保険料は比較的安いですし

目にする機会が多い分、加入を検討したくなるかもしれません。

 

でもその前に

自分が加入している公的な医療保険(健康保険)の内容をよくチェックしましょう。

特に、会社員として働いている人あるいはその扶養家族は要チェックです。

 

会社の健康保険制度で高額療養費の付加制度が準備されていたり

場合によっては会社が従業員に対して民間の保険をかけている場合もあります。

それらの制度があれば、あえて自分で民間の保険に加入する必要はないかもしれません。

 

 

まずは身近に準備されている仕組みをチェック

自分の現在地を知ってから次の行動に進んでも遅くはありません。

いえ、むしろ早道かもしれません。