老後に必要なお金っていくらぐらいですか?
良くある質問に金融庁が答えてくれました。
日本経済新聞 2019年6月4日 朝刊
2000万円必要だそうです。
この金額を聞いて
「わー大変」とあわてた人
「あれ1000万円ぐらい減った?」とびっくりした人
「ふ~ん」と聞かなかったことにした人
色々だと思います。
私は「計算根拠が気になる・・・」という感じでした。
そこで金融審議会の報告書を読んでみました。
出典元:「高齢化社会における資産形成・管理」金融審議会
毎月の不足額約5万円というのは「家計調査」(2017年)のデーターからでした。
毎月約5.5万円の不足額があれば1年間で66万円
20年間で1320万円、30年間で1980万円ということです。
モデルケースの支出の生活をして
20年後に夫85歳妻80歳で一緒に他界するか
30年後に夫95歳妻90歳で一緒に他界した場合のシミュレーションです。
あまりに単純計算で少々不安です。
新聞やニュースの情報だけで終わってしまえば、危険かな。
この支出は元気で健康な暮らしをしていた場合のイメージです。
もし介護状態になったら在宅で今までと同じ支出で生活できる?
在宅介護だとしても自宅のリフォームは?
在宅が難しくて施設を検討する可能性は?
そんな風に考えると最低限の必要額と考える必要がありそうです。
実は私がこの報告書を読みながら
「自助努力としてNISAやiDeCoをはじめとする金融商品による運用が望ましい」
という結論に持っていこうとする臭いを感じました。
つい斜めから見てしまうのは私のクセかも知れませんが・・・。
金融商品の活用は悪くないと思っていますが、
その前にライフプランの組み方や社会保障制度や税金に関心を持たせ
金融に関する教育に力を入れる必要があると思います。
・ライフデザインやライフプランを考えてみる
・自分の収入や支出をチェックしてみる
・社会保障や税金に興味を持ってみる
・金融商品の知識を身につけてみる
・世界に目を向けてみる
きっかけはどこからでもかまいません。
まずは自分の気になるところからはじめてみませんか?


