こんにちは。原田実奈です。
私のバレエスクールは今年で
創立20周年を迎えます。
山あり谷あり、
創立当初16名から始めたスクール。
いちばん多いときには150名もの生徒が在籍していました。
長年生徒たちを見ていて感じる事があります。
それは、
子どもたちの可能性は無限大だということ。
どんな事があっても諦めなかった人だけが
その夢を掴むだけであり、
才能というのは、それ含めの才能。
私が講師をしていて、悲しいなと感じることは
こんな言葉を聞いた時。
「バレエに呼ばれた人間と
呼ばれていない人間がいる。
呼ばれていない人間は才能がない」
これは、自分でそう思っている生徒さんのお話。
確かにね。体型、骨格、顔立ち、育ち、親のサポート、全て完璧だったとしたなら、それは呼ばれたのかも、?ね。明らかに有利だもの。
でもね。
私が13歳の頃。
ベラルーシへ留学中出会って親友になったビーカは国からもサポートを受けるほどにバレエの環境全て揃っていました。
でも一緒に食事しているときにフとビーカが漏らした言葉。
「私はね、民族舞踊出身なの。とても民族舞踊が好きなの。でもね、あなたはバレエ向きだからと(国から)バレエ学校に入れられて、バレエをしているのよ。ミナはいいな、好きにバレエを学べるんだもの。そんなに小さくて色々可愛い(手脚が短い)のにねっ。笑 本心で羨ましいのよ」
と、言っていました。
当時は携帯電話やEメールなどない時代なので、帰国してからもしばらくは文通していましたが
今、ビーカがどうなったのかは知りません。
でもきっと辞めてしまっているかなと。
この話を聞いて、どう思いますか。
バレエに呼ばれていたのは
明らかに私ではなく、ビーカです。
でも私は、バレエをまだ続けている。
何故か。
それはね、
私は私の可能性を諦めなかったからです。
途中から教わった先生にも無視されたり
クラスの人にも冷たくされたり
下手くそだって言われたり
怪我して歩けなくなったり
バレエ大好きだけど、人大嫌いになったり、
色んな事がありました。
でも、私はまだ、バレエをしている。
だからね。悩んでいるバレリーナがいたら
自分を信じて欲しい。
あなたは必ず、
あなたの望む場所へ辿り着けるから。
自分の価値は
自分で作り、自分で認めるの。
心を強く、まっすぐに。
必ずあなたの望む場所へ辿り着けるから。
Mina