"RENT"というカリスマ的な人気を誇るミュージカルがあります。
1980年代ニューヨークのお話なのですが
そもそも作品のコアにあるのは
HIVを患いつつも今を見つめる若者達の生き様であって
これがねぇ、どうして"RENT"っていうタイトルなんだろうと
ずっと考えていたのです。
RENT、つまり「家賃」とか「賃貸」って意味ですが
初っ端から「貧しいぜぇ、家賃なんて払えないぜぇ」と始まり
途中には「愛は買えないけど、借りることはできる」という
ゲイカップルのデュエットがある。
最後の方では、「感情なんて持ち合わせてないさ、借りるだけ」
という歌詞もある。
いつかわかるような気がする・・・と思い何年か経って、
ついこの前、友達と飲んでいて閃きました。
「所有しているモノなんてないよね、全て借りモノ」と笑っていて
あ☆そういう空気感かも、と思った。
全てに(仮)がついていて、期限があるみたいな
いつでも「本当の自分はこれじゃないのよ」と言っているような
取っかえ引っかえ装いを変えて、そう、住まいも賃貸で
登場人物の彼らはエイズだから、ウチラ以上に命も期限付きで
そっか、それで「愛も借り物」ってことになるのかなぁと
80年代のボヘミアンは、きっとそんな空虚感に敏感に反応して
イラだってみたり反抗したり浮かれたりしたんだろう
ちょっと前に、黒人男性と結婚したいという日本人の娘に
黒人だからという理由で反対した人がいる、という話を聞き
日本に黒人差別も何もないはずなのに
「借りモノの価値観はいけねぇだろ!」を激怒した事があって
「本当のところ、奥の方ではどう考えてるのよ」っていう
あのとき自分が抱いたモヤモヤ感とも似ているのかなぁと
で、その上で、サイフを搾り取る代表的なものが「家賃」という
何でも仮住まいの現代の象徴として"RENT"、みたいな
タイトルからして正真正銘のボヘミアン=旅人のお話なんだね!
移住する虚しさも、定住する煩わしさもひっくるめて"RENT"かぁ、



