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mina3709です音符

 

 

日増しに暑さが堪えるようになってきましたね。

まだ梅雨明けしていないとは思えないほど、真夏日が続いています。

今年も暑くなりそうなので、熱中症対策はしっかりしていきましょうねウインク

 

仕事の合間に読んでいた本がずいぶんあったので、またまとめて書評を書いてみようと思います。

 

 

伊与原 新著

月まで三キロ

 

装丁が美しく、タイトルに惹かれて読んだ短編集。

日常のどこにでもありえるお話で、さらっと描かれているように感じるけれど、じわじわと心に染み込んでくるんですよね。

この作家さんの文章、好みだな~

 

 

真梨 幸子著

縄紋

 

最近、縄文時代にフォーカスが当たっていたのもあって、タイトルと帯に惹かれました。

しかも、以前住んでいたことがある文京区が舞台なので、あの辺かな?この辺かな?と地理がよくわかっていたのもおもしろさを助長していたように思います。

ミステリー調に描かれていますが、歴史はもちろん、民俗学なども交え、思っていた以上に壮大な内容。

結構なボリュームだったにもかかわらず一気読みしてしまいました。

 

 

伊与原 新著

八月の銀の雪

 

前作が好みだったので手に取った短編集。

全部よかったんだけど、タイトルになっている『八月の銀の雪』が心に残りました。

外国人から見える日本の印象に結構グッとくるものがあって。

どの国にもいいところ、悪いところあると思うけれど、別の視点が加わることで、見える世界は変わると思うのです。

悩んで、落ち込んで、苦しくてたまらない時、心にそっと寄り添ってくれる言葉がとてもやさしい作品でした。

 

 

石川 直樹著

地上に星座をつくる

 

写真家の著者による7年間にわたる旅のエッセイ。

一瞬を写真で切り取る人が、日々どんな風に世界を見ているのかがわかって、とても興味深かった。

登山家でもあり、冒険家でもある著者の旅は、過酷な環境下にありながら、淡々と今を見つめている。

ぜひ写真も見てみたいな、と思いました。

 

 

中野 伸子著

脳の闇

 

この方の本は初めてだったのですが、とてもおもしろく読ませてもらいました。

脳のバグや誤作動によって、行動や想いが決められているかもしれない。

一般的な例をいくつも取り上げ、脳がどのように作用し反応しているのか、心理面も含めてわかりやすく説明されていて、とても興味深かったです。

 

 

杉井 光著

世界でいちばん透きとおった物語

 

タイトルと『紙の本でしかできない仕掛け』という帯にひかれた本作。

ストーリーが興味深かったのはもちろんなんだけど、読み進めていくうちに、あれ?と感じる違和感が出てきて、その違和感がやはり答えだった。

何はともあれ、これをやってしまえるのがすごいなぁ。

おもしろい読書体験でした。

 

 

村田 沙耶香著

地球星人

 

タイトルにひかれた本書。

最初のうちはよかったんだけれど、だんだんと気持ち悪さが積み重なっていき、ラストはとても後味の悪いものだった。

構想はわからなくはない。確かにこういった状況下にいる人の存在はわかっているし、現実から目を背けるつもりもない。

だけど感情が刺激されすぎて、やはりつらかったな。。。

 

 

津村 記久子著

この世にたやすい仕事はない

 

タイトルにひかれた本作。

失業した主人公が様々な仕事に就いていくお話なんだけれど、こんな仕事あるの?というような職種ばかり出てきておもしろい。

仕事を通じて、自分の本音や生き方を見つめなおすステキなお話でした。

 

 

村田 沙耶香著

コンビニ人間

 

芥川賞を受賞した作品。

『地球星人』が読後の後味が悪かったので、二の足を踏んでいたのだけれど、読んだことがある人に感想を聞いてみたら、さほど悪くなさそうだったので手に取ってみました。

なんというか、この著者の視点がわかったような気がする。

世間一般における『普通』の定義を問う人なんだな、と。

そういった意味では、新たな視点を与えてもらえたように思います。

 

 

桐野 夏生著

日没

 

あらすじが気になった本作。

言論の自由を奪われた作家の行く末が描かれるディストピア作品。

人に悪影響を与える表現ってなんだろう?情報操作した先の真実って何?

色々と考えさせられた作品でした。

 

 

塩谷 舞著

ここじゃない世界に行きたかった

 

noteで連載中のエッセイから抜粋された本作。

この方の文章、なんだかとても温かくて好きだなぁ。

ゆっくり、じっくり、心の動きを醸成させているのが手に取るようにわかるので、とてもホッとする。

自分だけがこんな風に考えているわけじゃないんだな、と妙に安心しました。

 

 

ジル・ボルト・テイラー著

奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき―

 

以前からタイトルとあらすじにひかれていた本書。

山積みだった読みたい本リストが少なくなってきたので、手に取りました。

脳科学者として第一線を走っていた著者が、ある朝、脳卒中に。

科学者としての目線で自身の置かれている状況を観察している視点がおもしろく、またそこから8年かけて復活していく様には、驚きと感動がありました。

人間の身体の不思議を感じられること、間違いなしですよ。

 

 

彬子女王著

赤と青のガウン

 

どこかの記事で見かけ、気になっていた本書。

ちょうど重版がかかっていたタイミングで手に取ることができました。

皇族初の博士号を取得した彬子女王の留学記なのですが、軽快な語り口とチャーミングなお人柄がにじみ出ていました。

友人たちとの楽しい思い出、一研究者として博士論文にかけた想いなど、充実した生活が生き生きと描かれていましたよ。

 

 

塩谷 舞著

小さな声の向こうに

 

前作の続きである本書。

前作はニューヨーク移住後の生活下で執筆されていたものですが、こちらは帰国後から最近までの内容。

ご自身が大切にしていることや、物を選ぶときの基準など、心の機微がなんとも美しい。

私もこんな風に日々を過ごしたいなぁ、と思いました。

 

 

 

ざっと14冊挙げました。

ご興味あれば、ぜひ手に取ってみてくださいませ爆  笑乙女のトキメキ乙女のトキメキ