第13章を書くまでの間が空いた事を お詫びいたします
正直 4~5度 書き出しましたが ・・・ 詰まりました やっと整理出来たので書きます
第13章 「別れ」
第二回調停が終わった その夜の夕食の時でしたね
「来月も 裁判所なの?」
裁判所に行く事は言っていたので 質問は当然だなと思いました
「いや ・・・ 全部終わった」
「ふーん そうなんだ」
「そうだけど ・・・ どうした?」
娘は明らかに 違う意味で動揺していた
その意味が 言葉でストレートに来た
「じゃあ~ 引越しも近いんだね ・・・ 」
夕食を食べている 自分の箸が止まった ・・・
それと同時に 冷蔵庫にビールを取りに行った これが最大の「墓穴」だった
ビールを持ってきて リングプルを開けた時だった
「ちゃんと話して ・・・ お父さん ご飯の時は飲まないじゃん ・・・ 」
確かに 家族との食事の時は一切飲まなかった
食事が終わってからじゃなきゃ ・・・
「函館の学校には 今月末から行く事になる 手続きは全て済んだ
今週末までに先に送る荷物をまとめなさい ・・・ 残りは後から送るから」
そう言って 自然と缶ビール(350ml)をイッキした
10分ぐらいだったろうか ? 沈黙が続いたのだが それを開けたのも娘だった
でも その内容には驚いた!
「あのね ・・・ やっと お父さんっていう人に会えたと思ったの ・・・
最初のお父さん? まあ~本当のお父さんなんだろうけど その人は ・・・
いっつも お酒ばっかり飲んでて まだ小さかったから ハッキリは覚えてないけど
お母さんが冬に私をおんぶして お酒を買いに行った記憶があるんだ ・・・ 」
ここで 疑問? 「最初のお父さん?」 次があるの? 知らないけど?
そんな 動揺の中 娘が言ったのが
「二番目のお父さんは ・・・ 」
二番目? 聞いてないというよりは・・・
知らないけど ・・・
「あの人は ・・・ 多分「変態」だと思う」
知らない存在 + 変態(娘曰く) = ダメンズでしょうね
だけども 子供から見て「変態」って 逆に聞けませんよね!
「何があった?」 なんて
そんな動揺の中 娘の口から出た言葉は
「だって 私のパンツの匂い嗅いでたんだよ ・・・ 」
二番目で動揺してる最中に 「娘のパンツの匂いを嗅いでる?」
裁判所より 動揺しましたよ
言葉が全く出ませんでした その後の娘の言葉で完全にフリーズしました
「朝 早くに警察が来て 逮捕されたんだよ ・・・ 」
早朝に逮捕!って マチガイ無しじゃん・・・
後に裁判所の履歴を調べると 確かに「強姦罪」で逮捕・起訴されてました
氏名は当然ながら 元妻の戸籍から追いました ・・・
また しばらく沈黙のなか 娘が
「いつ? 函館に行くの」
「今週の日曜日だな」
「あと ・・・ 5日 なの?」
「そうだな ・・・ 」
「そっか~ ・・・ じゃあ お願いがあるんだけど」
「なに?」
「お父さんが 福島で飲みに行った店に行きたい!」
「飲みに行った店 ?????」 なんで?????
子供から そんな提案?質問されたら 誰だって ???ですよね~
だから 「何で?」 と聞いたら
「一緒に行けなかったから 行ってみたいの」
断る理由がありません 次の日から「夕食」は毎晩 「居酒屋」・「料理屋」でしたが
我々から見る 目線と子供から見る目線って違うんですね~
料理の評価 ・ 従業員の対応 全てがシビアでしたね
ある日 食事を終えて 帰宅と思っていたら 娘が
「ねえ~ キレイなお姉さんのお店も行ってたんでしょう?」
「えっ?」
「行って見たいな 社会見学!」
マジで? ・・・ そこからイチバン仲の良いママに電話すると
「全然 いいから 連れて来なさい」
中学生の娘同伴で クラブへ
娘 完全に調子に乗って カラオケ唄ってるし 終いには従業員のスーツ着て
「いらしゃいませ~」とか言ってるし ・・・ 全く酔えない!
そんな日々があっても 最後の日はやって来ます
その日は 休みを取って 朝から ずっと 娘のワガママを全部聞いてました
今は詳しくは書きませんが 「番外編」で書く機会があれば書こうと思います
最後の「夕食」は 福島でお気に入りの店のメニューでした
食べ終わって 「駅に行こうか」 ただただ無言で頷くだけでした
駅に行ってから 駅員さんに娘の乗る「北斗星」の函館着の事情を話して
娘には 「爆睡してても ちゃんと起こしてくれるように頼んであるから 安心しなさい」と言いました
函館には 朝5時くらいに着くので お弁当 ・ おやつ ・ 雑誌 ・ などなど買って
列車を待っていました
列車のアナウンスが告げられると 娘が自分の手を握ってきました ・・・
正直 ・・・ 泣きそうでしたが こらえました
列車が入ってきて ドアが開き 娘が乗り込んで ドアが閉まるまで
全て「無音」でした ・・・ 全てが今思い出してもコマ送りの動画みたいでしたね
発車のベルの音で現実にもどりました
手を振る娘 ・・・ 自分も手を振りました 列車が見えなくなるまで
1人 ホームに残った瞬間 一緒に住んで初めて「お父さん」って呼ばれた時を思い出しました
涙が溢れ 嗚咽が止まらないぐらい号泣してました
人目もはばからず 大声で泣いていたんでしょうね
どれくらい 経ったかはわかりませんが 駅員さんが 「大丈夫ですか?」と声をかけてくれました
かろうじて ・・・ 「大丈夫です」と言って 駅のトイレに入り 手洗いの洗面台で
ジャブジャブ顔を洗いましたね
駅を出て 会社の横のビルにある居酒屋さんに行くと 二代目が迎えてくれました
「珍しいですね 日曜日に ・・・ 」
多分 目が真っ赤で 髪の毛もバシャバシャだったんでしょう
「ビールで・・・?」
「酒 冷でくれ」
「ハイ」
出されたグラスの日本酒を一気に飲んで 「おかわり」
二杯目も一気に飲み 「もう一杯」
三杯飲んで 大きく深呼吸した時だったかな
二代目が店の玄関に行き暖簾を片付けだしたんです
「今日は 暇なんで一緒に飲んでもいいですか?」
「二代目も悩みあるんか?」
「いっぱい ありますよ」
「なら 飲むか!」
結局 そこから 6時間位飲んで 二代目は自分の店の小上がりで寝ちゃいました
後 2時間位で 娘が函館に着くので まだ寝れません
自宅に帰ってシャワーを浴びて ひたすらスポーツドリンク飲んで待ってると
函館から 「無事 着いたから」との連絡が入り
やっと寝れます でも今日は出勤です ・・・
2時間寝て 目覚ましで起きた時の 頭の痛さと吐き気は 歴代 いや生涯1位ですね!
次回 第14章 「Sさんとの直接交渉」 です
それでは また m(_ _ )m