令和の歌姫 幾田りらさん
このブログは、80〜90年代の邦楽を中心に取り上げてきました。
しかし、最近のアーティストも素敵だと、私は思っています。特に幾田りらさんは、一言で言うと本当に美しい歌声の持ち主です。なので、今回は、普段取り上げている80〜90年代音楽の記事とは違う「特別編」として、皆さんにりらさんのことをお伝えしたいです。
(上の写真・カバー写真:投稿者所持分)
幾田りらさんについて少しご紹介しましょう。りらさんは、2000年生まれで「YOASOBI」という音楽ユニットで活動しています(YOASOBIでの名義は「Ikura」)。今かなり流行っているのですが、超絶アップテンポな曲にりらさんの歌唱が上手くついていっています。
しかし、私が本当にご紹介したいのは、YOASOBIではなく、幾田りらさん本人作詞作曲のソロ曲です。
確かにテンポの速いYOASOBIのボーカルとしても、凄さを感じます。ですが、彼女の歌声の伸びやかさなどを踏まえると、比較的ゆったり目なテンポのソロ曲にこそ、その歌声が響くと感じます。
では、お聴きください!
「レンズ」(2022年)
作詞作曲: 幾田りらさん
編曲: KOHDさん
(YouTubeより)
いかがでしたが、本当に美しい歌声だと、私は思います。
もう少し具体的に言うと、伸びやか、そしてキラキラ感のある艶やかな歌声だと思います。そして特筆したいのは、「力強さ」です。この「力強さ」があるからこそ、歌詞に説得力が増して、歌の良さがより発揮されると感じます。
螺旋(らせん)
このようにして、各方面で活躍する幾田りらさんですが、初めから脚光を浴びていた訳ではありません。
りらさんは、中学3年生の頃から路上ライブで活動し始めました。NHKのインタビューでは、罵声を浴びながら歌っていたこともあったとお話されていました。そして、オーデションもたくさん受けたのですが、落ちてしまう日々。それでもTwitter等で自らの活動を発信し続けたりした結果、数年後プロの目に留まり、YOASOBIが結成され、今に至ります。
その試練の時期の思いを綴った歌が、先日リリースされました。「サークル」です。実はりらさん以外の人にも響く歌だと私は思っています。聴いてみましょう!
「サークル」(2023年)
作詞作曲: 幾田りらさん
編曲: 永澤和真さん
(YouTubeより)
どのフレーズも心に響くのですが、私が特にハッとさせられたのは、
巡り巡る日々で描いてきた
螺旋は明日へのバネになるんだ
螺旋(らせん)は、すぐに上にはいかないですよね?しかし、遠回りしながらでも少しずつ上に上がっていきます。りらさんもそんな思いで活動してきたことでしょう。
私も日々上手くいかないことの方が多いです。しかしこの歌を聴いて、「螺旋のように、少しずつ進歩しているのかなあ」と思うようにしたくなるんですよね。
以上が、幾田りらさんのレビューでした!いかがでしたでしょうか?
皆さんにもぜひ、「あ、こんなに素敵な歌姫がいるんだ」ということと、りらさんの歌の、「螺旋」などの世界観を知っていただけると、大変嬉しく思います。
お読みいただきありがとうございました!
それでは!