ありのまま

6月になりましたね!


私の地元では緑がうっそうとしてきました。自然にも力強さが増してきたように思います。


(カバー写真・上記の写真:投稿者撮影)


ところで、自然って、「ありのまま」だと思うんです。例えば、写真の花のように、ガードレールという障壁があろうと、生きるために一生懸命で純粋な自然の姿もあります。そんな自然の「ありのまま」の姿が、私には力強く見えて、時には圧倒されます。皆さんはいかがですか?


一方で、自分と自然とを比較すると、自分はなんだかちっぽけだな、と思ってしまいます。「ありのまま」で生きていない気がするんですよね。人の顔色を伺ったりだとか笑


ですが、そんな私でもはっとさせられ、「ありのまま」になりたいと思える歌があります。それが、今回ご紹介する、


今井美樹さん「野性の風」(1987)

(写真:投稿者所持のレコードジャケット)


です!野性の風って、どういうこと?え、どんな歌なの?といったところを今回見ていきます!


 野性の風

まず「野性」の意味を辞書で引いてみると、


自然または、本能のままの性質、粗野な性質


だそうです。イメージとしてはそう、先ほど書いた「ありのまま」という言葉がぴったりな気がします。


歌「野性の風」は、そんなありのままの世界を大切にしていると感じます。「野性の風のように、強い心がほしい」と。だからこそ、歌を聴くと私も「ありのままの強い心を持てたら」と強く思えます。


そんな「野性の風」の魅力を3つの視点で見ていきます!



①穏やかであって力強いメロディ


この歌の作曲は、筒美京平さん。バラードでもアップテンポでもヒットを手がけれる、稀代の作曲家です。


そして編曲は、久石譲さん。あのジブリの映画音楽なども手がけた方です。


このお二人が手がけた野性の風サウンドは私にとって、穏やかも力強さも同時に感じれるものです。例えば、力強く鳴り響く音の間にも、「ピロロロ」というちょっとはかなげな音も加わっていたりします。


力強さばかりでもなく、穏やかさばかりでもなく穏やかな気持ちにもなれれば、前向きな気持ちにもなれるそんなメロディだと思います。そして、そのメロディこそが、野性、つまり「ありのまま」の世界を表現している気がします。



②意志の強い歌詞


この歌の主人公は別れという悲しみを経験します。別れとの向き合い方って、本当に難しいというところで、作詞の川村真澄さんはこのような歌詞で表現しています。


(1番のサビの一部)

今のすべてを捨てて 

今のすべてを捨てて


(2番のサビの一部)

強い心がほしい

強い心がほしい


「今のすべてを捨てて」「強い心がほしい」と、同じ言葉を2回ずつ繰り返しています。それがすごく説得力を持って聴こえるんですよね。主人公の意志の強さを感じます。



③柔らかくも強いボーカル


そして、今井美樹さんのボーカルも、「ありのまま」の世界を体現していると思います。美樹さんの歌声を聴くと、優しさに加え、真っ直ぐで力強い印象も受けます。しかも美樹さんは飾らず、気取らずに歌い上げていると思います。野性の風の世界がストレートに伝わる歌唱だと感じます。


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以上が、レビューでした!あくまで主観で書かせていただきましたが、いかがでしたか?


なお、野性の風はYouTubeに挙がっています!ご検索いただければ幸いです!



私がこの歌を知ったのは、8年前。実は、最初は穏やかでいい曲くらいにしか思っていませんでした。ですが聴いていくうちに、いい曲では終われないものを感じるようになっていきました。そして「ありのまま」生きれない自分をいつも後押ししてくれる歌になった、と今は思っています。


「野性の風のように、強くあれたら」そんな希望を皆さんが歌から感じていただければ、大変嬉しく思います。



久々のレビューになってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました!今後もマイペースにはなりますが、ちょくちょく投稿していきます。


それでは!