株式会社エテルノ 久遠メンタルカウンセリングに定期的にお越しになって下さる方の中には
精神疾患の診断を受けているクライエント様がいらっしゃいます。
例えば、H様は20代後半で幼少期からHSP気質であり、仕事のストレスからパニック障害、
不安障害を発症。同時に抑うつ状態を発症しましたが、抑うつ状態はカウンセリングを通じて生活に
支障のない範囲まで回復してきました。
さらにジェンダークエスチョンとして、自身や社会の性差別についても日々葛藤しています。
(イニシャルや年齢性別等は架空の方としております)
H様の生い立ちや日々感じた事、カウンセリングを受けて変わってきたことなどを
同じ悩みを抱えているあなたへ、あなたの周りの方へ「マイノリティでも障がい者でもない、私は私だ」
と題して、彼の言葉を通じてご紹介させて頂きたいと思います。
今回このブログでご紹介をさせて頂くにあたり、H様より
「私の経験や、言葉で、少しでも多くの人へエールを送ることができれば嬉しいです」と話してくれました。
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講義を聞いていて(2)
やっと最後になって、自己紹介がやたらと長かった理由が分かりました。
先生はこの「出来事」と「自分の考えたこと」を交えながら、お話ししていたということ。
最後にただ年表のように羅列した経歴を見せられた時に、たしかにこれではやってきた
ことは分かるけど、どんな人物なのかは伝わらないな、と実感しました。
まぁ、講義の内容は深堀りしませんが、最後に自己紹介が長かった理由が明確になったことで、
さらにまた少し心が軽くなったのです。そして、スタッフさんと振返りをしているときにこう言われました。
「先生の自己紹介のとき、少しお辛くなってましたよね?」
と言って頂き、あ気づいてくれていたんだ、とビックリ。
そこで、私は「自分と重なるところがあって感情移入してしまって、
でも感情移入し始めた自分に気づけたので、そこからは課題の分離だと思って、
情報量を減らすために俯いていたんです」とお伝えしました。
さらにスタッフさんと話したことで気づいたのが、前の自分であれば、こんなタイムリーに
自分が感情移入してしまっていることに気づけなかったであろうということです。
きっと以前の自分であれば、講義が終わって、お昼ごはんを食べて、家に帰って、
少し経ってから、謎のグッタリ感に襲われて、寝ていたなぁ、と。自分がグッタリした理由にすら
気づけていなかったように思います。なので、タイムリーに自分の感情移入に気づき、
「課題の分離だ」と必死に考えを巡らせ感情移入しないようにしたことで、無事講義も
有意義に受けることができたし、家に帰ってからこうして出来事をまとめることができています。
今回、私がお伝えしたいのは、気づくだけでも素晴らしい ということ。
ストレスは知らないうちに溜まるものですから、少しでも自分にとって辛い!
と感じることがあれば、それを可能な範囲で緩和させたり、逃げたりして、
ストレスを和らげることができます。もちろん、今辛くて辛くて気づけないよー、
という方もいるかもしれませんね。
でも、それは本当に疲れている証。焦りなどあるかもしれませんが、ゆっくり静養しましょう。
静養することで、少しずつ心に余裕が生まれ、時間差で気づけるようになり、
タイムリーに気づけるようになり、最後にはパターンまで分かるようになれば、
ストレスを受ける前に回避することができますね。
ふと自分の中であった発見を、おすそ分けいたします。
少しでも皆さまのご参考になれば幸いです。
終わり。
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色々な捉え方、受け取り方があると思いますが、
このブログを読んでくださっている方へのメッセージになれば幸いです。
久遠ナオミ