みなやってのける!!和田みなです!
加計学園問題、全くもって収束しないですね。
ずっとこの問題を静観していましたが、
だんだん腹立たしい気持ちが抑えられなくなってきました。
特に、昨日の夕方から今朝にかけて、各社が報じている、昨年11月山本地方創生大臣が日本獣医師会に、獣医学部新設の報告に出向いた際、「加計学園ありき」で伝達していた、という内容のもの。
詳しくは↓
本当にマスコミさんは上手にタイトルをつけますよね。いつも感心します。
山本大臣が日本獣医師会に説明に行ったのが、新設事業者が加計学園に認定される2ヶ月前であったため、この説明の中に具体的に加計学園の名前が出ていたのが「加計ありき」だったと批判しているのです。
記事だけ読むと、
そうなのかぁ、やっぱり不正があったのか、
と思いますよね?
でも、ちょっと待った!!
私は、何を今さら大げさに書いて!
と思ってしまいますし、
マスコミが取り上げるべき本質は、そこじゃないだろ!
と憤りを感じます。
流れをごく簡単に説明すると、
つまり、
つまり、
2016年11月9日に獣医学部の新設が決定
(この際、「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り」という文言が入る)
これをうけて、11月17日に山本大臣が獣医師会に説明行く(今回の記事)→私的には謝罪に行くの方が正しいと思います
翌日の11月18日から1ヶ月間、日本獣医師政治連盟の役員等が新設校を一校に限定するように精力的に働きかける
それを受け入れる形で、2017年1月4日に「1校に限る」という官報が公布される
1月20日、加計学園が今治市の事業者に認定される
というのが流れです。
一見問題があるように見えますけど、
今治市、愛媛県はそもそも「加計ありき」で計画を立てて申請していて、
諮問委員会も2015年からずっと、
今治は加計、京都は京産、
をセットで議論していたわけです。
11月9日の「広域的...限り」新設が決まった時点で、京都は条件から外れることとなり、
自動的に今治および加計に決まることは決定したようなものだったため、この時点で山本大臣が記事にあるような説明をしていたとしても、私的には何も問題ないと思うのですけど、
この見出しだと国民の皆様にはそう見えないでしょうね。
それよりも、そもそも
なんで、新設が決まったことを、
大臣自らが獣医師会に「謝罪」に行かないといけないのか、それほどの既得権をもっていた日本獣医師会に問題があるだろ!と思います。
今回明らかになったメモを見ると、
山本大臣が
申し訳ない、申し訳ない、
申し訳ない、申し訳ない、
と獣医師会側に謝罪していますが、
そもそも自分たちの既得権を守るために、文科相と結託し、半世紀以上も獣医学部の新設を認めてこなかったことに何の正当性もありません。
文科相は、どれほど優れた新設計画であっても、審査することすら認めてこなかったんです。審査を受ける権利も新規参入の権利も自由も一切奪ってきました。
「石破4条件」も政治家と文科省、日本獣医師会の岩盤規制が形になったものです。
この獣医学部新設に対する岩盤規制は農業の岩盤規制と並んで有名だったそうで、特区諮問会議や特区ワーキンググループでは規制改革の本丸として話し合われていたそうです。
しかし、今回、
この岩盤規制改革は中途半端になってしまいました。
最終的に日本獣医師会の働きかけで「1校に限る」という官報が出てしまったからです。
私としては、
大臣自らが
申し訳ない、申し訳ない、
と謝罪に行かなければいけないほどの岩盤規制が日本の癌だった!
と、マスコミには取り上げてほしいのです。
そして、50年間の岩盤規制を打ち破って、新設が決まったこと自体、快挙!しかし、日本獣医師会の圧力、文科省の抵抗によって新設が1校だけに限定されてしまったことで規制改革は中途半端になってしまった!
と、そちらを大きく取り上げてくだされば...と思うのですが。
つまり、政治家も文科省も獣医師会もけしからーん!って話ですよ!!!!!
なぜ、そう書かないのだろう??
同じ資料を使っても、全く逆の書き方ができるのです。
マスコミの正義とは何だろう、
と思ってしまいます。
もちろん、安倍首相や菅官房長官、文科相の初動対応は歯切れが悪く、国民に不信感を与えてしまったことは否めないです。それはとっても残念です。
しかし、今回の加計学園の問題は、
岩盤規制改革こそが根本的な問題のはず。
規制改革はその分野の発展に繋がることが大きいと言われます。
どうか、日本の未来のために、本質的な議論、大きな議論をして頂きたいと思います。
政府は国民の不信感の払拭のために、誠実に対応しつつ、
引き続き、正々堂々と岩盤規制改革を行なって行くべきです。
そして、私たち国民は、
正しく物事を見る目を、本質を見る目を養わなければいけませんね。