前回からのつづきです。

 

父の手術が「開頭術」ではないことを理由に回リハへの転院調整はまたもや断られてしまいました。

そこで私はリハビリテーション病棟協会のホームページで父の住む県内で回リハ病棟のある病院を探すことにしました。

 

交通アクセスや脳神経外科の有無などを調べて病院のリストを作り、「慢性硬膜下血種の穿頭ドレナージ術後の回リハが可能か」を順番に問い合わせました。

中には、SWからの電話でないと答えられないというところもありましたが、何軒も問い合わせてみて、病名だけで受け入れを断ることはしていないこと、穿頭ドレナージ術後に受け入れ実績ありと回答してくれた病院もありました。

 

私は再度Yさんに電話をかけ、穿頭ドレナージ術後でも受け入れている病院はあるようなので、相談するだけしてみてもらえませんかとお願いすると、(父の)主治医の判断にはなりますけど、と言いながら渋々聞き入れてくれました。

 

その後、第一希望として伝えた、脳神経外科もあり母が通える範囲内の病院の回リハで受け入れが決まり、無事転院することができました。

 

コロナ渦で不都合なこともありましたが、2ヶ月間リハビリを頑張った父はなんとか自宅退院することができました。失禁等の症状はなくなり、近距離は杖歩行もできるようになり、自宅で暮らせる状態まで回復できたと母から聞きました。

 

 

回リハは365日休みなく、1日最大で9単位(1単位20分)の3時間、リハビリを行うことができます。

入院期間は対象疾患別ですが、父の場合は150日まで可能でした。

一方で地域包括ケア病棟では1日2単位で休日もあり、最長入院期間は60日間です。

 

父があのまま地域包括に転棟していれば、年末年始も挟む悪条件が重なり、十分なリハビリはできなかったと思います。

 

それと、Yさんが言っていた「(父の)主治医の判断になる」という言葉。主治医が「父は回リハの適応ではない」と判断すれば紹介状は書けないと言われました。

でもこれは間違っていると思います。

それは紹介状を受け取った回リハの医師が適応の有無を判断し、受入可否を決めるものだからです。

 

 

批判的なことを言うのは良くないかもしれませんが、この件での病院側の問題点は

 

・SWの介入が遅かった

高齢で退院調整が必要と思われる患者には早期にSWの介入が必要なところ、こちらから相談があるまで放置していた

 

・一般病棟から地域包括ケア病棟への転棟を当然のことのように考えていた

 

・手術後や退院時に主治医によるICがなかった

手術後の説明を看護師にさせた

退院後の外来受診の有無など一切説明がなかった

 

 

SWは 、新入院の患者さんについては毎日チェックします。どんな傷病名での入院なのか、手術はいつなのか、手術後の予定は自宅退院なのか転院なのか、退院後に使える社会資源は何があるか等を細かく見て、医師や看護師等多職種と連携し、介入が必要な患者さんにはこちらから挨拶に行って支援をさせていただく旨お話します。

 

私は優秀なSWだったとは言えませんが、少なくとも、患者さんやその家族の意向も聞かずに物事を進めることはありませんでした。患者さんの生活背景を伺いながらSWとして何を提案できるかを考えることはやりがいの一つでもありましたし、自分の認識が間違っているかもしれないと疑って再度調べたり周囲に聞いたりというのは私の元職場では当たり前でした。

 

今回のことでまたいろいろと勉強になりました。

医療や介護の現場で、知っている人(患者や利用者)だけが得をするようなことがあってはならないし、過去の自分の経験や固定概念で物事を推し進める(または推し進められる)ことの危うさを再認識させられました。

動物医療においても、日常生活でも同じことが言えるんじゃないかなとも思いました。

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

長文失礼いたしました。