今日は午前中、3ヶ月ぶりの診察に行っていました。
ちょうど、1週間前に検査をいろいろやって貰ったので検査結果を担当の先生に聞きに行ったんです。
じつは4年くらい前に腎臓に癌が見つかったんですね。
私は見ていないのですが、女房は手術後お医者さんに摘出された腎臓を見せて貰ったらしいのですが、普通は握りこぶし程の大きさらしいのですが、癌が大きくなって普通の腎臓の倍くらいの大きさになっていたらしいです。
それまで何も自覚症状なんか無くて普通にお酒も飲んでいたし、どちらかと言えば暴飲暴食をしていた方だと思います。
4年くらい前のお正月明けの頃だったと思うのですが毎年、楽しみにしていたニホンスイセンの群落が千葉県の鋸南町という所にあって、そこに急に行こうと思いついて出かけたんですね。
途中、茂原市という所を通った時にお昼になったんです。
お昼ごはんの時間だねと女房に話した時に、ちょうどラーメン屋の前だったので、此処で食べて行こうか!と寄ってみました。
お店の中に入った時にメニューの写真を見ていたら背脂べったりの更にバターの分厚いのが乗っているラーメンの写真が、何故か凄く美味しそうに見えたんです。
普段は、そんな脂っこいラーメンは食べなくてあっさりした醤油ラーメンとかを食べているのに、不思議なんですが、凄く食べたくなっちゃったんですよね。
思わず注文しました。
それを食べて満足してスイセンを見に行って、帰りが夕方になったんですが、夕方なのにまだ胃がもたれているような感じで昼に食べたラーメンが消化できなくて喉の方まで上がって来ているような感覚が有りました。
おかしいなあ?
普段、食べないのに脂っこい物を食べたのがいけなかったんだろうか?
まあ、時間が経てば解消されるだろうと気にしていませんでした。
ところが、家に帰ってから晩御飯を出されても、まだ昼に食べた物が消化されていないような感じで、晩御飯に出された物を一口も食べる気にならなかったんです。
女房は普通の醤油ラーメンをお昼に食べていたので、胃もたれしていなくて、普通に食事をとっていました。
夜10時過ぎになっても、まだ胸のつかえがあるような気がして苦しくて横になるのもできなくて我慢していました。
大丈夫なの?と女房が心配して聞くのですが、心配しなくても大丈夫だよ!と平静を装っていました。
女房は、もう先に寝るね!って布団に入りました。
私は、横になると戻してしまいそうになるので、ずっと椅子に座って我慢していました。
途中でトイレに行って何回ももどして何も出なくなっても吐き気が続いて、更にお腹が痛くなって痛み止めの薬を飲んだのですが、すぐにもどしてしまうので、薬を飲んでも駄目だなと諦めました。
女房は、もう夢の中にいるように見えたので起こしたら可哀想だと思いました。
とても我慢できないくらいの痛みに変わっていったので、救急車を呼ぼうか悩みました。
そうしたら女房も起きなくちゃならないから、起こさないで自分一人で車を運転して病院に行こうかどうしようか悩みました。
一人でひっそりと着替えをしていたら女房が目を覚まして「どうしたの?」と聞いてきました。
「昼に食べたラーメンがあたったらしいお腹が痛くて我慢出来ないから病院に行って来る」と言ったら女房が私が運転する!と言ってくれて病院まで連れて行ってくれました。
病院の救命救急に行って、診て貰いました。
その頃には痛みが広がって、お医者さんに何処が痛むのか聞かれてもお腹も背中も胸も全部痛くて、何処が痛みの原因なのかも解らなくなっていました。
エコーやCTで調べて貰いました。
一通り調べてみて貰った結果、痛みの原因は胆石だったと言うのが解ったんですね。
胆嚢に石がいくつも有るのが写っていました。
原因が解ったなら助かった!と少し安心しました。
ところが、お医者さんが、もっと大変な物が見つかりました!と言い出したんです。
痛み止めの点滴をやっていたので少しずつ楽になってきたので痛みが消えれば、一旦家に帰れるかなと思っていたら、癌かもしれないので、病院の診察が始まったら専門の科に予約を入れて有るので家に帰らずに朝の診察が始まるまで待っていて下さいと言われました。
それから一日中いろいろな検査を受けて出た結論が腎臓の片方に大きな癌が出来ていると解りました。
でも、よく覚えていないのですがステージは1だか2でした。
だから心配ないと思ったのですが、癌に冒されている腎臓は摘出するという説明を受けました。
そのついでに胆石が5~6個ある胆嚢も摘出する事になりました。
癌が発見されるきっかけになったのは脂っこいラーメンを食べたから胆嚢から胆汁を出そうとしたら石が胆管に引っ掛かって、その刺激で痛かった訳ですが、もしかしたら脂っこいラーメンを食べなければお腹も痛くなったりせずに気がつかないままでいたのだろうと思います。
そうしたら癌ももっと悪化したり、あちこちに転移したりしていたかもしれません。
その後、手術を迎える為にいろんな検査をして前立腺癌も見つかり一緒に摘出手術をする事になって、2~3ヶ月後に腎臓、胆嚢、前立腺をいっぺんに取ってしまいました。
術後は、定期的に検査をしたり診察して貰ったりしていますが、今のところ問題は有りません。
今日の診断では、次からは半年に1回の検査にすると言われました。
残り一つになった腎臓は健康な人の6割くらいの働きしかしていないらしいので、女房が食べ物に気をつけて、なるべく塩分やカリウムの少ない食事に心がけてくれています。
私は、今まで好き勝手に生きてきましたが、今は女房に生かされて暮らしていると感謝しています。
頭があがりません。
お互いにあと何年健康に暮らせるか解りませんが、健康に動ける間は恩返しにいろんな所へ連れて行ってあげようと思っています。