先日、テレビで奈良の大仏や奈良公園、平城宮を現地を巡りながら芸能人が説明している番組を見ました。
女房と一緒に見ていて、我々が行った時の思い出が甦ってきて懐かしかったです。
「あそこも行ったよね!」
「東大寺では、大仏様の左横の方に金色に光っている屋根に載せてある魚の尻尾みたいな飾り物が角の方に展示されていたよね!」
「え~!そうだっけ?覚えてない!」とか思い出話に花が咲きました。
奈良に行った時に宿泊したホテルの事を私はもう忘れてたいたのですが、そこを選ぶ時にネットで朝食の写真を見て大好物のぐるぐるウインナーの写真が載っていたので、それに釣られて予約したんだけど、朝食にはそれが出て来なかったんだよね!とか忘れていた事まで思い出してくれて、そんな事が有ったかなあ?
よくそんな事まで覚えているよなあと感心しました。
何年も前の事なのに。
そういえば、あの後、伊勢神宮で娘と合流してから倉敷に寄ってから広島にも行って原爆ドームや資料館にも行ったよなあ
日本人として、生涯のうちに必ず行かなければならないと思っていたから行けて良かったです。
「あの日、宮島にも行って厳島神社に行こうとしたけど、フェリーに乗ろうとしたけど、駐車場が混みすぎていて何処も停められなくて諦めたんだよね。その後、出雲大社に向かったけど、そこでも渋滞していて先へ進まないから断念して鳥取へ行ったんだよね」
そうだったなあ、鳥取の娘の家に寄って泊まらせて貰ってから天橋立にも寄ってのんびり散歩してから千葉へ帰って来たんだっけなあと思い出しました。
「そうだった!そうだったね」
「でもさあ、こうやって思い出すと今までいろんな所へ行ったよね」
まだまだ行きたい所が有ると女房が夢を語っています。
「そうだね、そこも連れて行ってあげるね」
「じゃあ、行きたい所だらけだから毎日出かけてないと駄目だね!」と笑います。
今夜は夜に出発するのですが、新潟県の妙高高原にまた向かいます。
観光に行くのではなくて、仕事で行くのですが、雪が心配なので今夜のうちに出発しようかと思っています。
もし、雪が降ったりすると私の車では無理なので、レンタカーで4駆の車を予約してあるので、19時頃に借りに行って、22時頃に出発しようかと考えています。
私一人で、長距離を走らせるのが心配らしくて女房もついて行くと言うのでまた2人で出かけます。
妙高や黒姫には女房を連れて何回も行っているので殆ど見て歩いていますが、つまらないような事でも思い出に残る事が有ります。
そういえば、以前、二人で黒姫に泊まってから足を延ばして、日本海側の糸魚川に行って、ヒスイ海岸に行って1時間程、翡翠を探した事がありました。
真夏の暑い頃だったと思います。
少しでも変わった色の石を見つけると、やったあ!これは翡翠ではないかと、これも!これも!ってビニール袋に詰めていました。
一生懸命拾った石を海岸で出会った地元のおじさんに鑑定して貰ったのですが、全部普通の石ころで、一つも翡翠では無いと言われました。
そりゃそうですよね。
そんなに簡単には見つかる訳無いですよね。
せっかく、ワクワクしながら拾った石ですが、どれもこれも宝石に見えていたのに、ただの石ころだったなんて…。
重たいだけなので、また海岸に戻しました。
帰ってきてから暫くしてから家の玄関の下駄箱の上に石ころがいくつか並べられているのに気がつきました。
今も置いてあります。

「あれっ!捨ててきたんじゃないの?」って聞きました。
こんなところに飾らないで持って帰ってきたなら庭にでも捨てておけばいいじゃないと言いました。
女房は「翡翠じゃなくても大切な思い出だから持って帰ってきた」と言いました。
そうなんだなあ。私には、せっかく行ったのに空振りしたみたいなつもりでいたけど、女房からしたら、この石ころでも大切な思い出の詰まった宝物なのかもしれないと嬉しく思いました。
お土産で買う物でなくても、石ころと一緒に黒姫で拾ったドイツトウヒの松ぼっくりや沖縄の海岸で拾った貝殻も下駄箱の上に並べられています。


私にとっては、そんなふうに思い出を大切にしてくれている女房を嬉しく思っています。
あと何年、一緒に出かけられるのかなあ。