メリーポピンズに初めて逢ったのは、10代始め。
それまで観てきた「シンデレラ」「ピーターパン」などのディズニーアニメとまるでちがうミュージカル映画にすっかり心奪われてしまった。
子どもたちの心に入り込み、大人になると見れなくなるもの、いや子どもでも気づかないと見れないものがあるって、ポピンズは教えてくれた、気がした。
今回あの日から20年経って、バンクス家にメリーポピンズが返ってきた。
バンクス家の長男マイケルも大人になって3人の子供のおとうさん。
でも奥さんを亡くして、仕事に育児に心底疲れているときに、メアリーは返ってくる。そして再び子どもたちにいくつもの世界を開いていく。
ミュージカル映画好きな私と娘、一作目のメリーポピンズは娘が子どもの頃から何度も見せてきた。で「音楽はいいけれどお話の本筋の意味がつかめない」とさほどの感動はしめさなかった。
今作は前作から50年の月日が経っての制作。ジュリーの声は聞けないし、音楽の制作者も違う。少しドキドキしての映画鑑賞。
さすがディズニー、前作の世界を否定せず、壊さず、子どもたちと一緒にワクドキできた。
大人になればわかる、とはけっして言いたくない。メリーポピンズが好きなのは、大人になれば、とか子どもだから、とは言わない姿が凛としているから。
最後の最後、銀行のシーンで前作で煙突掃除のバート、銀行家に扮したディックバンダイクが引退した銀行家として登場した瞬間、思わず涙が出てきてしまった。
エンディングが消え、明かりがついた時、同年代の人たちが涙を拭いていたのにも気がついていた。