ある日、下校途中のワカとお友達が駆け寄ってきました。


曰く、「点字ブロックが壊れてる!」と。
「目の悪い人がこけるかもしれん!」

歩道にある点字ブロックが割れて、外れていました。


こういう時、どう対応しますか?

私一人で気付いた場合なら、
(確かに危険だけど、もう近所の人が役所に相談してくれたんじゃないかな?何回も連絡したって迷惑だろうし…)
と、何も行動しなかったかもしれません。


ただ、どうしたらいいかとワカと話し合ったところ(お友達は帰宅)、
「直してもらった方がいいと思う。」


そうだね。困ってる人を助けたいというピュアな思いを母が砕く訳にはいきませぬ。


せっかくなので、社会体験要素も含めつつ。

母「道って誰が点検したり、修理したりすると思う?」

ワカ「工事の人」

母「…そうやな。工事の人も仕事やから、誰がが工事の人に連絡して、お願いすると思う?」

ワカ「…わからん。」

母「①近くに住んでる人、②◯◯市の人、③学校の先生。どれだ?」

ワカ「②◯◯市の人」

母「正解!◯◯市の人に電話しようか。」



母が市の建設局に電話し、事情を説明して担当者さんに繋いでもらい、
ワカが担当者さんに「点字ブロックが壊れています。目が悪い人がこけたらあかんから、直してください。」と説明しました。
(母から電話口に出た方に、担当者さんには子供から直接説明させてもらいたい旨を説明して、了解を得ておきました。)


担当者さんは丁寧に対応してくださり、
補修の結果を折り返し電話すると言ってくださりましたが、お手間をかけるのも申し訳ないので、それは遠慮しました。


ワカは電話にドキドキした様子で、
母から「これで、目の悪い人も困らないね!困っている人を助けようと思う気持ちは素敵キラキラ」と伝えておきました。


数日後、点字ブロックは綺麗に補修されており、ワカと「仕事がはやいねー。ありがたいねー。」と分かち合いました。


ブルーハート  ピンクハート  イエローハート  グリーンハート  ブルーハート  ピンクハート  イエローハート  グリーンハート


誰かが困った場面に遭遇しても、他の人が助けるだろうと思うと、自分が助ける行動には出なくなるという傍観者効果。
(ちなみに母は、心理学系です。)


建設局の方の反応からすると、他の方から連絡は来てなかったみたいで、ワカを含む小学1年生たちのピュアな思いが事故防止に繋がりました。


母としては、
ワカが「誰かが困るのを防ぎたい。」という優しい気持ちを持ってくれたこと、
見知らぬ人への電話できちんと話せたことに
感慨深くなる出来事でしたおねがい