3年ほど前、一緒に温泉に入った母がアタクチの腹を見て、
「だいぶ赤みが取れたわね」
と笑顔で言った。
大腸癌で開腹手術の傷。縦にドカンと。
最初腹腔鏡手術で傷は目立ちません、と言われた後、風呂で腹をしげしげと見つめさようなら、と思ったがその後開腹になりプラス、ドレーン後の傷と人工肛門後の傷がデカく残った時も、
結婚してるしモデルじゃあるまいし、それよりもなによりも、ガンの取り残しさえなければ…
に気持ちは一瞬で変わったけど、
お風呂での母のセリフ。
不思議だった。
母は傷なんて気にする、アタクチはそんなんどうでもいい、それ程の経験をしたのに。
「ようやく、病気になってよかった、と思えるようになった」
と言うアタクチに、
「…それは一番いい事」
そして、
「強い体に産んでくれて感謝してる」
入院中、「心は弱いけど体は強い」![]()
と言われたのをはじめ、あらゆる検査に優秀優秀と言われたから、人工肛門に肌が強くて幸いだ、と言われたからそうなんだ、と知ったから、母に言ったら、
兄弟全員大腸癌で亡くした母は、申し訳ないとアタクチに思ってたので大喜びの顔をした。
母親って、、、
自分の産んだお子の体は自分の一部なんだね。
入院中、ストレスで頭皮がかさぶただらけになったのを見て、アロマオイルなど塗ってくれたがアタクチは正直どうでもよかった。
自分の体に愛が無かったというか…
母親は子供の体に愛があるのね。。
アタクチその感覚、おそらく一生わからない。
でも今横で、
「休みの前の日の屁はどこか自由!」
とか言って屁をこくアホ旦那。
気分変えるか…(笑)
おちゃけでも飲んで、、自由でも満喫しよう。

