術後、異常だった血液検査もすっかり正常に戻り、点滴がうっとおしいだけで、前回の後半と同じく快適な入院生活だった。
イランは甘やかしてくれるし
、痛み止めも一度で済むから看護師も優しいし、患者仲間とのお話も楽しいし、、
(点滴が取れたら、眠剤に移行した、ほんとに不眠症な私・・・)
4人部屋だった。
旦那に今日何曜日?
と聞いた10分後に又、
「で、今日何曜日?」
と聞く、70代の整形外科のおばあさん。
「火曜日!!!」
と、旦那。
旦那が帰った後、
向かいの60歳の胆石のおばさんが、本人の前で、
「あ~嫌だわ!!私も70超えるとああなっちゃうのかしら!!」
「旦那の前だと痴呆症になるんだよ」
もう一人の同じく整形外科のおばあさん。
当のおばあさんは、むっともせず笑ってた。
「お嬢ちゃん、細いねぇ」(ほんとに私たちとはまともに話せる)
「こないだなんか、風に飛ばされました」
と言うと、ほほほ、と笑った。
早寝早起き(21時・6時)、3食バッチリ。
健全な精神と、健全な生活は、比例する。
こんなに単純に、精神がさわやかになるのに、現実はなかなか保てないものだ。
結構食事が不評な病院で、肉が5日に1回くらいしか出ず、ほとんど魚の煮付け・・
週に1度、朝食が食パン、、、
くらい、ご飯プラス魚。
(例えば寿司とかグラタンなんかあり得ない、麺類もないに近い)
パンの日は、みんな喜び、ジャムとかバターが貴重に思えた。
(強制収容所じゃないんだから)
にもかかわらず、私は毎食が楽しみで、これは男性の患者仲間も言うが、不思議と酒が飲みたいと思わない!
今回は、10日から2週間の予定を、少し延ばして16日くらいの入院だった。
前回は、看護師長の次に偉い、
「チーフ」
が、メインになって私に付いてくれたが(縫合不全という特殊事例だから?)、今回はそんな様子は全くなく、ほっとかれっぱなし。
でも、もう退院していいよ、と言われても、グズグズしてた。
退院も間近の、ある早朝。
ふと目が覚めた。
時間は5時30分くらい、まだ起床前。
目の前に、ベッドと部屋を仕切る白いカーテンが見えた。
そして、直後に思ったこと・・・
「・・ああ、良かった、まだ病院にいる・・・」
それから2、3、日後、ポリープを取ることから始まった、私の3回目にして最後の入院生活が終りました。
そして、この時思ってしまった事は、、、
ちょっと異常だって事は、その時もわかってました。
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