お正月は、旦那実家で過ごしたが、ふとした瞬間に店のことを考え、ダークな気分になった。
しかし、もしかしたら、私が変わったんだろうか……
暖かい病室、励ましてくれる皆、に囲まれていた。
外の世界はまだ早かったんだろうか…
(でも接客は以前と同じように出来たのだ)
1月2日、さっそくセール初日。
LOFTに頼んでた、ウィンドウに貼るセール用のシートを私が立ち寄りで持ってくる約束。(近所だった)
「お昼過ぎで、いいよ?」と、前の日の、店長。
なんか、ふと気づく。
(店長、グータラになってない…?)
店長にそう言われてたが、私はまだ張り切る気持ちがその時はあり、1時間ほど早く行った。
「明けましておめでとうございます!!」
「・・・・・・・おめでとうございます」
えっ・・・??
気のせい…?
何か悪い事、したっけ・・・・
店には営業担当もいて、早く来た私は、
「さすが、ミラさん、偉い!」
と褒められたが、その時店長が眉間にしわを寄せたのを、私は見た。
セールが落ち着いても、やはり相変わらずだった。
私は二人がタメ語でベラベラ話すのを見るのが、耐えられなくなって来て、店長に言った。
「Jさんが、店長や私に仕事場でタメ語を使うのは、どうかと思います」
(気の強い私はやっぱり変わってない!)
「え・・・そう・・・??」
年は上から、私、J、店長の順。
店長は私に半分敬語を使ってた。
年上だからではなく、この会社では新人でも、10数年のキャリアがあり、店長席待ちみたいな感じだったからだ。
でも私は、店長にタメ語を使った事は一度もない。
私の言った事はすぐ実行に移されて、全員敬語を使うようになった。
ところがそれでも私の不快感はなくならない。
どうしちゃったの・・・・!!??
入院生活は、私の性格までおかしくしてしまったんだろうか・・・・??
そんな事気にしてるうちに、自分が自分じゃなくなって来た。
ミスも多くなっていった。
接客してるときだけ心休まるが、ふと見ると、人が接客してるのに、二人はいつもカウンターの中で楽しそうに話している。
私は柄にも無く、やきもちを焼いてるんだろうか……
自問自答の日々。
でも、どっちかというと、一匹狼タイプだった私…
多分二人の、仕事をなめてる態度が無性に我慢できなかった。
健康で、でもあんな仕事ぶりで、結構な給料をもらう。
病気と闘ってる人の気持ちなんて、想像すら出来ないんだろう。
病室の皆を思い出した。
店長が、Jが何回か早退した日の全てに1日分の日給を付けた事も、それに拍車をかけた。
(ばれたらクビもんである)
それをさりげなく店長に言うも、
「そんな固い事…」
そうなんだろうか…
私が、固い人間に変わったんだろうか?
私の大好きだった店長は変わってないはず、変わる意味がわからないし、変わる必要もないはず。
私は原因を、自分自身に探した。
何故ならその変化は、入院していた、手術に耐えた1ヶ月と20日の間に起こった事だからだ。
私が元に戻らないと、もう店長と一緒には働けない、と思った。
でもどう考えても、私は前と変わってないとしか思えない。
どうしちゃったんだろう、私…
患者仲間たちに、会いたい…
前のように、うまく働けないよ…
ここでは私の、人生を変えるくらいのあの病院での日々が、私の中で無かった事に、日に日になっていった。
そうしないと、生き延びられない、そんな気がした。
私は必死に戻ろうとした。
(今思えば、戻れなくてほんとに良かったのだが……)
ここは、ついこないだまで、真面目に働く場所、私の居場所だった…
昼ごはんが、まったく食べられなくなっていった。
また長かった…![]()
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