私の気分転換や現実逃避は、舞台・映画鑑賞、読書、ヨガ、アルコール摂取、友だちと会うことなど...



父を亡くした後、感傷に浸っている間も無く、やることって本当に山ほどある。



だけど、期限がある手続きに限ってたくさんの書類が必要なので、先ずは必要書類を取り寄せるところから。



書類が揃わないことには、手続きが始められないのです。



遊んでばかりいる訳ではないけれど、ようやく胸のつかえが取れたというか、ピンと張り詰めていた気持ちが緩んで、今は自然な深呼吸ができるようになりましたニコニコ



これからも生きていかなければいけない、残された人にとっては、それもとても大事な時間ハート








Instagramの宣伝で繰り返し流れてくるので、かなり気になってチェックしていた作品です。



【第75回 カンヌ映画祭】コンペティション部門でグランプリ受賞🏆



※解説と感想の中でネタバレがありますびっくりマーク


兄弟のように仲がいいレオとレミ。
互いの家を行き来し合う、家族ぐるみでも付き合いのある仲だった。


中学生に進学して同じクラスになり、いつも通りに接していただけなのに、新たな女子たちに
「2人は付き合っているの?」
「どういう関係?」
とからかわれる。


今まで一緒にいて、肌を触れ合いながら過ごすことが当たり前で、そんな関係性や距離感を意識したことがなかった2人でした。


今までの自然な関係のままで良かったのに...
その関係に名前は必要なのかな??


レオは、からかわれるのが嫌で意識してレミと距離を取り、活発な男子たちの輪に入るようになり、その中の友だちに誘われてアイスホッケーを始める。


いつも一緒に遊び、同じベッドで寝ていたのに、急に避けられるようになり、毎日一緒に自転車登校していたのに、何も言わずに置いていかれたことがレミはとても悲しかった。


オーボエ奏者になりたい夢があり、優しく繊細なレミは、悲しみの中で自ら命を絶った。


レオは、自分のせいだと思いながらも言い出せず、学校では何事もなかったかのように振る舞い、アイスホッケーや家族の仕事の手伝いに没頭し気を紛らわせる。


レミの母に会っても真実を言い出せず、レミの母もレオから聞き出せず時は流れます。


ある日、罪悪感に苛まれたレオは、レミの母の職場まで会いにいき
「僕のせいだ。僕がレミを避けたから。」
と告げる。


その後、レミ夫婦はレオに何も告げず町を去りました。


レオは、レミが命を絶つなんて思いもしなかったし、レオだって親友を失って辛く悲しかったはずです。


そんなレオの気持ちも、レオを恨みたくないのに持って行き場のないレミの母の思いも、どちらも理解できるだけに切なくて、涙が溢れてしばらく余韻に浸ってしまいました悲しい


ルーカス・ドン監督が『自身の少年期を振り返って考えた「愛」と「罪悪感」と「無垢の喪失」の映画です。』とインタビューに答えていました。


自然の中を駆け回る美しい少年たち、生きづらい現実の中でも、未来を感じさせるラストシーンは、是枝監督の『怪物』を思い起こしました。


個人的には、オススメの映画ですグッ


それなのに上映館の少ないことちょっと不満








「永遠を壊したのは、僕。」


多感なお年頃の少年に起きた悲劇。