7月23日日曜日の朝、父が息を引き取りました。



いやぁ、本当によく頑張ったと思います。



先ずは「お疲れさまでした」と言いたいです。



そんな父の最期を備忘録として残しておきたいと思います。






【7月22日 土曜日】

このところ寝返りや向きを変える動作も苦痛になり、前日からはベッドで上体を起こすのも大変で、柵を掴みながら時間をかけて起き上がっていました。



ベッドから何度も立ち上がろうと試みましたが、もう体のどこにも力が入らないようで、立ち上がることができなくなりました。



自分の足でトイレに行けなくなったので、ついに前夜から紙オムツになりました。



父のプライドを傷付けないように、座薬をする時にサッと紙オムツに換えてくれたそうで、抵抗することもなかったようでした。



この日の午前中、ヘルパーさんがお風呂に入るか聞いてくれたところ「入る!」と言っていたそうですが、午後には体調が辛そうになり、NOのジェスチャーをして、機械式のお風呂や体を拭くことすら拒否していました。



目も混濁していて、焦点も合わず、開いたり閉じたりしながら、ほとんどの時間は眠っているようでした。



それでも、私たち姉妹のことは認識していて、時々交互に確認するように見ていました。



荒い呼吸が増えて、大きなイビキのような呼吸にもなり、口が開いていることが多くなりました。



そのせいで口内が乾燥するので、少しだけストローから水分補給をしたり、氷を口に入れたりして潤してあげました。



やっぱり長時間寝ているせいと、膵臓癌の影響とで背中が痛いらしく、背面のマッサージをすると気持ち良さそうにしていました。



冷たい足の裏が紫っぽくなり、更に血の巡りが悪くなってきたようでした。



帰る際に

「また明日来るからね!」

と体をさすって、手を握ると



いつものように

「ありがとう!」

と、弱々しい声で何度も片手を上げていました。



きっと長くても明日か明後日くらいまでだろうと覚悟はしていましたが、これが父との最期のお別れになってしまいました。






つづく