施設に到着してタクシーから降りると、初めて見る建物にキョトンはてなマークはてなマークはてなマーク


「ここどこ??」と、父の足が止まる。


「とりあえず中に入ろうよ!」と、姉妹で施設内へ誘う。


玄関先では、施設の職員の方々が笑顔でお迎えしてくれましたニコニコ


でも、知らない人ばかりの知らない建物に入るのって、当然警戒しますよね。


キョロキョロしながら歩く父を部屋に案内すると、見慣れたテレビや椅子などが並んでいる。(なるべく自宅と同じように過ごして貰いたいから、あえて普段使いしているものを運びました)


ますますはてなマークはてなマークはてなマーク


約1ヶ月の入院生活で、認知症が驚くほど進んでしまい、最近の色んな状況把握がほとんどできなくなっていました。


なぜ入院していたのか、膵臓癌であること、手術ができないこと、幸か不幸か全て忘れてしまっています。


そんな父でしたが、この時ばかりは声を荒げて抵抗しました。


「ここはどこだ!?何で自分の家に帰れないんだ!!」

「もう治ったんだから、ここに入る必要はないだろう!!」

「俺の家に帰らせてくれ!!」


そりゃあ、家に帰りたいよね悲しい


いつも穏やかな父が、大声で取り乱す姿を見ると辛く苦しくなりましたが、父はもっともっと辛いはず。


見たこともないような険しい表情で、何度も何度も大声で同じ言葉を繰り返す。

その度に私たちも、何度も何度も説得をする。


「病院の先生が、もう1人で生活するのは難しくなったから、何かあったらすぐに見てくれる人が近くにいた方が、私たちも離れていても安心して過ごせるんだよ。」


「お父さんが倒れる度に仕事を休んで、東京から来て病院へ連れて行くのも大変なんだよ!覚えていないだろうけど、たくさんお酒を飲んで倒れて、何度も救急車で運ばれているんだよ!お願いだから私たちを安心させて!」


姉と2人がかりで繰り返しお願いをして、半分騙すようにしてその場を収めました。




はぁぁぁぁぁタラータラータラー


精神的にヘトヘトになり、夜は食欲もなくグッタリでした。

それなのに夜は中々寝付けず、翌朝は久しぶりの酷い偏頭痛にピリピリ


ここが父にとっての終の住処になるであろう場所。

これで良かったのかな??

やっぱり自宅で介護するべき??

いつまでも罪悪感が残る悲しい


施設に入りたくても入れない人もいる。

施設へ入所することに後ろめたさを感じる必要はないよね!?

と、自分に言い聞かせてみる。


自宅で介護せざるを得ない人たちのことを思うと、恵まれているのかもしれないけど、親の老いと向き合うのって想像以上に辛いものでした悲しい




そんな時に思い出すジェーン・スーさんの言葉。



「選択には正解がない。自分で選んだ道を正解にするしかない。」



何をもって正解とするか??

介護に正解はない。






今日のおやつ指差し



金澤文鳥飛び出すハート


金沢『清香室町』の加賀紅茶味の羊羹。

ドライフルーツ(いちじく、レーズン、ブルーベリー、クランベリー)が入っています。



上矢印HPを見たら、3種類ありました。

見た目が可愛すぎ目がハート