日本のテレビを見ようと、何気なくミュージックステーションをつけてみたら「桜ソング特集」をやっていた。
「桜ソング」なるジャンルや、「桜ソングブーム」があったのも初めて知ったけど
私の学生時代が丁度その時期に重なっていたようで、特に思い入れがある曲というわけでもないのに次々と流れてくる音楽に心を打たれた1時間だった。
多言語も優る劣らずでありただ私の理解能力不足ということは知った上でこういう言い方をするけれど
やはり日本語の細やかで繊細な表現は素晴らしく胸を打つ。
桜という言葉一つでここまで多数の情景を表現できる感性が美しい。
ふと考えると、欧米で言う桜の時期=出会いと別れの季節は夏であり
夏は待ちに待ったバケーションシーズンであるため別れの感慨に耽るにはあまりに貴重であり、時間が惜しい。
かといって真冬では別れの辛さが寒さと共に肌身に染みて次の出会いに前向きになれる気がしないし
春というのはもしかしたら理想的な出会いと別れの季節なのかもしれない。
とまぁ言っても日本人なら極寒の真冬であろうと灼熱の真夏日であろうとなんだかんだそこから美しさを見出せる気もするが。