ついにここについて触れるターンが来てしまった……これ書いたらひと段落だよ終わってしまう~~……といつまでも仕上げずにいたのですが、来週には新しい現場なのでいいかげん締めねばなるまい。

ちなみに目標だったるひまちゃんの質問締切にはまるで間に合ってないけど、下書きはしていたので無事に質問はぶっこめました(どうでもいい)

 

宮様。護良親王。

ただでさえ面倒くさいるひま古参(?)オタクなのに、演じる役者に思い入れがある分、これまでにも増して気持ちの悪い記事になりそうですが、精一杯そうならないように気をつけて書きます……(無理では?無理だった5,000字近く気持ち悪いの続きます)

 

■破格の好待遇

のっけから本編の話じゃなくて恐縮ですけど、もうこの一言に尽きるよ!!?

いやごめんなさい、リョーガール※石川凌雅くんファンのファンネーム さん達には「はぁ!?実力だが!?妥当だが!?」って怒られるかもしれない……でも13年ここに住んでるからわかるんだ…初登場からこれは好待遇と言わざるをえない…。

 

時代が時代ならるひまの帝王・辻本祐樹が施されていたであろうビジュアルで!

キャストの顔ぶれが顔ぶれなら安西慎太郎や佐奈宏紀がやってたような役なんですよそれは!!

いわゆるるひまちゃんの「次世代スター期待枠」なんですけど(推測/でもいずれもその後の座長)……はたして残ってくれる気あったりするのか……??笑

 

実際私のTLおよび会場でのフォロワーさんコメント↓

何がなんでも石川くんを跳ねさせるぞというるひまの強い意志を感じる(ゲネプロ写真を見たフォロワーさん)

辻ちゃんじゃん ※最上級の褒め言葉の意 (会場で会った古参るひまクラスタたち)

・めちゃくちゃ良い役もらってますよね!?(他キャストオタクのフォロワーさん)

 

キャラクターについてはこの後の項で綴るけれど、見せ場もたくさんあって、薙刀も扇も、口にくわえて刀折るのもずっるいよな~~~ってなりました。美しい役者が長物や扇で戦ってて興奮しないオタクいる!?(主語デカ)

まぁ殺陣は大変だったと思いますけど、それにしたってこんな…こんなもん見せてもらっていいんか私は……となりました(限界オタク語り)

 

初登場キャストに良い役がまわってくること自体はあるけど、こんな「ビジュアル」「キャラクター」「見せ場」のすべてを盛り込んだ初登場は、ちょっとなかなか…お目にかかれるものではないのではないかと、思いましたよ私は…。

ということで、初日から”死”を覚悟しました。笑

 

■賢くて哀しい皇子様

まぁそんな雑念だらけで見てしまっていたので、護良親王自体を掘り下げられた自信はほとんどないですね…(苦笑)

宮様。強くて賢くて、勝負のしかけどころがわかってて、でも愛に飢えた子どもでした。

父帝のことを慕って、でも認められていないことは感じ取っていて。一幕は父へのそんな思いが台詞となって、観客にキャラクターとしてきちんと届くように描かれていたなと思いました。

さて二幕冒頭。宣房の「主上はあなたのお力を必要としているのです」に一瞬ぱっと表情が明るくなる宮様は、一幕同様父に認められたい子どもでした。でも一幕と違うのはそのあとすぐに「嘘だ、父は私のことなどまったくどうとも思っていない」が出てくるところ。これ、一幕では「あなたの期待に応えられているでしょうか」と、自分が父の期待に応えれば認めてもらえると信じていた宮様が、この時点では自分が父に何の期待もされていないことを悟ってるってことですよね…。この間にどんな心の動きがあったのかは描かれてないけど、徐々に静かに絶望していったんだろうなと思うと心中察するにあまりある…つらい…。

そこから鎌倉幽閉時の「あなたに褒められたくて」はすごく可哀想で。宮様、中日とか瞳がうるうるでもう完全に泣いてたんですよね…。そしてこの歌(「すれ違う想い」)は後醍醐帝のパートもありますが、それを聴いた時に「あぁこの帝、自分の息子のことは美しいと思えなかったんだな…」と思いましたね…。後醍醐帝については一幕から「美しい」にずっと囚われていた(うつくしい世・うつくしい尊氏)ことが描かれていたので、なんだかここで後醍醐帝と宮様親子の交わらなさについてはものすごく腑に落ちてしまったのでした……(こんな腑に落ち方、いやすぎる)ただ、宮様もおそらくそのことは分かってたような気がするんですよ……賢い人なので。それが余計に哀しい。

宮様の最期、父に自分の最期を・足利からされた仕打ちを京に伝えるように言いますが、「父上は悔しいと思ってくれるだろうか」と願掛けした感じと、「自分に愛などなくともこの足利の仕打ちには政の点から憤ってくれるだろう」という冷静な判断とが両方ある感じがして、それもまた哀しかったな…。

 

■ひとりぼっちではなかった

でも私、宮様はひとりぼっちではなかったと思うんですよ。

まずはやっぱり、ふゆのことがあります。

いやぁ…凌雅くんと絡むるひま古参組がまさか井深になるとはなぁ…とか、ふゆを誘って後ろ待機に行くの可愛いが~~!?とかはさておき。(突然の邪念)

直義の奇襲を受けるシーン、高貴な生まれで皆にかしずかれる立場の宮様がずっとふゆを庇っていたことが、すごく新鮮でした。それは宮様にはもうふゆぐらいしかいないんだということでもあり、その圧倒的劣勢から結末が予想されて悲しく、でもだからこそ必死の立ち回りが胸を打つのですよね。宮様にとってふゆは、たった一人の臣下であり、友達であり、守られる立場でありながら守るべき存在だったんだなぁと思いました。

それから宣房も、宮様のことを気にかけている人だったと思うのですよ。後醍醐帝に「なぜ貴方は自分の息子にそこまで冷たい」と言ってくれたのも、宮様の死の報に衝撃を受けちゃんと悼んでくれたのも宣房でした。

だから、宮様はひとりぼっちではなかったと思うんです。だけど欲しい愛が手に入らない子だったんだなぁ…。

 

■千秋楽にお出しされた最高の宮様

私、千秋楽の宮様がマッッッジで好きでして……。

まず登場シーン。まぁこれはマチネに突然珍妙なダンスをぶち込んできたという経緯がありつつ(最終日にして突然るひまに染まるイシカワリョウガクン)、ソワレはそれがネタとして仕上がってしまったんですよね……だからって急に宮様の心情を付け加える人がありますか!!!(最高)

「父上はなんでもできて、ギターも弾けて、お役に立てるなら何でも立ちたいです」

うおぉぉぉぉぉおぃ小ネタで泣かすな!!!ってなりました(笑)いやね、正直いくら父親だからって、後醍醐帝にそこまで愛を求めるの、よくわからなかったんですよ……あんなに賢い宮様が、あそこまで自分に関心を持ってない父親に。それがなんか…腑に落ちてしまったというか(よくわからない腑に落ち方シリーズ) そっか、認められたいのベースにあったのは「役に立ちたい」という純粋な気持ちだったんだなぁって……これはここまで見てきたオタクにはあまりに効きます。。

そして千秋楽の宮様、何が好きって「静か」で美しいんですよ。

それまでの7公演とガラッとお芝居変えてましたね…まぁこれはつぶれかけていた喉を庇ったのもあったんだろうなとは思っているので、ご本人が本意じゃなかったらあまり喜ばない方がいいかもしれないんですけど、でも私はすごく好きだったんです。

ふゆに対しては甘くて優しいささやきのような語り口で、私のフォロワーさんをメロメロにしててそれもよかったんですけど(笑)

私はやっぱり直義との対峙のシーンが忘れられなくて。聡明さ、武士への蔑み、諦観、すべてが詰まった静かな対峙…それでこそ親王、尊き生まれの若者……!!!となりました。

で、それまで溜めに溜めて「お前ら武士には、無いものだ!」で最期の声を張り上げるの本当に最高でした~~~~~~~!!!!!こういう緩急が大好きだから、お芝居って観てて楽しいんだよな……!!

本当に千秋楽の宮様…石川凌雅くん凄まじくて、このシーンで一気に客席を作品に引き込んでいたと思います。このシーン以降クライマックスまで客席の集中力がすごくて、それを肌でビシバシ感じて、心臓がドキドキしました。

第一部が終わって休憩に入ったとき「凄い…凄かった……」と言いながらロビーでフォロワーさん達に助けを求めてしまった(笑)

本当に凄い千秋楽を魅せてもらって、いまだに感動と感謝が絶えないです。

 

■好きだった小ネタ集

キャラクター語りにあんまり関係ないけど、好きだったところを備忘録的につけときます。
・宣房の件で、大真面目な顔でに「そなたの命無駄にはせんぞ」ってボケる宮様だいすき。
・正成の話聞きながら髪を触る宮様すごい好き。
・楠木兄弟と後醍醐帝とのシーンで宣房とじゃれる宮様。ここ変わり始めたの後半からだったかなぁ…たぶん最初のうちはそんなにじゃれてなかったと思うんだけど、だんだん変わってきて。まず帝が顔を出すから「引っ込んで!」ってやる宣房に「頭が高い!」って押さえつけようとする感じの宮様、というシーンになり。31マチネは宣房が帝のギターにノリノリになる方向に変わって、それでもその時は宣房を座らせようとさせてたんだけど、千秋楽は宮様もノッて最終的にエアギターになった(笑)凌雅くんのギダープレイ見れてよかったよ…!(なお3週間ぶり・12月2回目)

・二幕の宮様の首絞めの表情大好きだった~~~~~~めっちゃくちゃ美しいの、この世のものと思えない美しさ……怨霊感あって最高だった。
・だからこそここで遊びだすと思わなかったわ(笑)30マチネで突然じゃんけんとあっちむいてホイをぶちこみ、これが初めての遊びだったので不意を突かれて私が号泣するという。我ながら情緒が安定しなさすぎるけど、凌雅くんがるひまを楽しんでくれるかどうかって私にとってはめちゃくちゃ大事なことだったんで、ここでいかにもるひまらしい小ネタ入れてくれたの、めっっちゃくちゃ嬉しかったんですよね…;; こーちゃんともネタ合わせしたのかなぁと思うと、こーちゃんにも大感謝…。

・ちなみに千秋楽、「いっせーのーで」をやるんだけど、こーちゃんが言った「いっせーのーで3」揃っちゃってんのよねwww 本人手元見れないから気づいてないっていうの、じわった(笑)

 

と、いうわけで。ダラダラと本当にきもちのわるいクソデカ感情を綴ってしまいましたが、凌雅くんの宮様、大好きでした。

自分の一生懸命応援している役者さんが自分の大好きなるひま祭シリーズに来るなんてこと、自分の一生懸命応援している役者さんを目当てに祭シリーズに臨むこと、私にはきっともうないと思っていました。

それがなくても私はるひまの祭が大好きだし、これはもうライフワークだし、大切な思い出が詰まっている大切な場所なので、それでいいと思ってたし、それでもいいと今も思っています。

でもやっぱり好きと好きって合わさるとすごい威力だなって思うし、反面こんなにHP・MPすべて削られるんだって気づきもありました(っていうか滝口の場合完全にここがホームだからそんなに緊張も疲弊もすることなかったもん…笑)10年以上経ってあらたな気づきを与えてくれたるひまちゃん(笑)にも出演してくれた凌雅くんにも本当に感謝してます。

キャスト発表から4ヶ月半、誇張抜きで寝ても覚めてもるひまのことばっかり考えてたし、でもおかげで、やりきった!全力投球した!!って今はすがすがしい気持ちです。

またひとつ、大切な思い出が増えました。

 

凌雅くんがこれからもるひまに出てくれるかはわからないし、あまり固執して期待しすぎてもそれはあまりに私本位な願望だとは思うものの、いつかまた出てくれたら嬉しいなぁ。

そんなことを考えつつ、この記事と、いったんはる太感想も締めようと思います。

 

次は上映会が終わったら書こうかな!るひまちゃん、今年も地獄の後乗せサクサク待ってるよ♡