と、思い始めて早1年。

夏休みの自由研究がてら、るひまクラスタの自分が刀ミュに惹かれる理由をまとめてみようと思う。
…というのは建前で、TLから1人でも2人でも沼落ちすればいいのにって思っている。(ド正直)
え?私は落ちてないよ??いや落ちてはいるかもしれないけど沈んではないよ??膝くらい膝くらい!
というか、「気になってるけどご縁がなくて観れてない」「気になってるけどなんか怖くて手が出せない」という層が実はいっぱいいると思うんだよ。今日友人にも「とうらぶはハマりたくない~~~」って言われた。笑
だから、そういう方たちにトドメをの背中を少し後押しできたらなって思ったり思わなかったり。

ほら!9月からWOWOWで放送もあるしね!大丈夫、こわくないこわくない!

◆構成
祭シリーズクラスタにはおなじみ、「1部は歴史のお芝居、2部はライブ」形式。
これで親和性高くないとか嘘でしょ???
ってゆうか何なら刀ミュ発表当時「なにそれるひまのパクリ?」とか思ってたよね、私が。(失礼)
でも意外と似て非なるもの…というより同じなのその構成だけだわっていう。笑 1部劇中でのいろんなパロディもなければ、2部は楽曲のオマージュもない。笑

◆終わってからの供給がえぐい
たいていの舞台公演は、本公演が終わったらそれでサヨナラだけど…という話は、いつもるひま俳優が言っていることですが、刀ミュもたいがい終わってからの供給がえぐいです。千秋楽ライブ配信に始まり、ディレイ・アーカイブという配信で盛大に引きずれるシステムであり、シングルCD発売、DVD/BD発売、CDアルバム(劇伴)発売、と終わってから半年くらい怒涛の供給があります。そして運が良ければその年の暮れにらぶフェスでもう一度生身で会える…!!トークあり芝居ありで、サブストーリーとして楽しめる、という、るひまっ子大好きシステム。むしろハマるなら年末までにハマっといた方がいい。絶対。その方が悔いが残らない。狙った獲物は逃さない、釣った魚に餌はあげまくる、ぶくぶく肥えさせられます。

◆芝居
「とは言っても、1部の芝居で満足させてくれなきゃね~~」という美食家のるひまクラスタさんもいるでしょう。問題ないです、1部でぐっずぐずのどろっどろ(化粧)にさせられるのは、こちらも負けてません。
その分2部があほほど楽しいので、そのあたりの中毒性の高さは、年末の明治座をよくご存知の皆様ならお察しいただけるかと。
その2部のライブ内容やファンサについてのレポや感想ツイートが多くて、もしかするとそっちの印象が強いのかもしれませんが、個人的にはこの1部のお芝居の感動が、刀ミュの大きな魅力のひとつだと思っています。
基本としては、刀剣男士六振が登場し(刀剣乱舞は6人1部隊の編成で戦うゲームです)、六振のうちの数振にゆかりのある歴史上の人物とその時代にスポットを当てて物語が展開していくのですが、そのなかで彼らは「その人物への思い」と「歴史を守るという自らの役割」そして「仲間への思い」とで揺れ動きます。ただ、この「思い」と「葛藤」が毎回いろんな形で描かれるのが、飽きがこない一つの要素だと思います。

「でも今から刀ミュって、間に合うの?何から観ればいいの??」というご不安には
なにからでもいいからとにかく観てくれ!!百聞は一見に如かずだ!!!
と声高に主張したいですが、私目線で以下ざっと作品紹介してみますね。

阿津賀志山異聞(あつかしやまいぶん)
トライアル公演(2015年)/初演(2016年)/再演(2018年)と計3回上演された作品。
登場する刀剣男士は三日月宗近/小狐丸/石切丸/今剣/岩融/加州清光の六振。
加州清光は新選組・沖田総司の刀ですが、そんな彼が平安生まれの他五振を隊長として束ねることになって…というところから物語は始まります。
舞台になるのは鎌倉初期「阿津賀志山(厚樫山)」。源頼朝が奥州・藤原泰衡を攻め滅ぼした場所で、かつて義経の守り刀であった短刀・今剣と、弁慶の薙刀・岩融を通して、義経と弁慶を描きます。
はい、そうです、るフェアクラスタどんぴしゃ狙い撃ちの時代です。るフェア厨の私は、開始3分で泣きました。先に言っときます、開始3分で衣川です。またるフェアで「あの」範頼を演じた荒木健太朗氏が義経を演じてるのも面白いんですよねぇ。あ、普通にカッコイイですよ。笑 義経死後の時代ながら、義経の逃亡劇と死・源氏兄弟の確執が描かれているので、おそらくるひまクラスタは入りやすいんじゃないでしょうかね。

しんどい歴史を描いているわりにはシンプルというかオーソドックスなストーリーなので、個人的にはあまり暗くならずに観られる作品だったりもします。演出については、とくに初演とかはゲームっぽさも結構残っているので、受け付ける方とそうじゃない方がいらっしゃるかもしれません。
「なんだよ言うほどでもないじゃん~~」って見切るのは早いですよ!!!まだ4作待ってるから!笑
この作品に関してはなんと!偶然にも!現在再演真っ最中!なので、千秋楽ライビュもしくは配信で観るのも良いと思いますよ◎
千秋楽公演は2018年8月19日(日)13:00からです!

再演はだいぶ磨き上げられていて、観やすくなっている印象です。

幕末天狼傳(ばくまつてんろうでん)
2016年秋の作品。登場する刀剣男士は、加州清光/大和守安定/和泉守兼定/堀川国広/長曽祢虎徹の新選組刀剣五振と、蜂須賀虎徹。
舞台は当然、幕末・新選組。この作品は、加州・安定の元主である沖田総司と、長曽祢さんの元主・近藤勇を中心に展開。元主の生き様と死に様に向き合うことを通して、刀剣男士達が衝突しながらも自分自身や仲間たちと向き合っていく姿が描かれています。
…ってさくっと美談風に書いたけど、突然のヘビー展開への転向。
阿津賀志から何がどうなってここまで重たくなった!!?という衝撃作。この作品以降、だいたい一部終わった時点で「しんどい」「キツイ」を連呼している…。
誰に肩入れするかにもよるけど、近藤さんやW虎徹に肩入れしてしまうと、しんどさレベルで納祭に匹敵しかねない。心置きなく引きずっていただきたい逸品。
あと我らが鳥越くんがとってもキュートですし、そりゃあもう上手いです…!とても顎が~とか言える感じではない。でも2部ではちゃんと私たちの知ってる鳥越くんの片鱗も見れるよ!安心だネ!

三百年の子守歌(みほとせのこもりうた)
2017年春の作品。パンフレット等で「良質な演劇作品を目指した」と語られるように、安定感においては群を抜いている作品。また、刀剣乱舞を知らない人でも2時間を通して感情移入できるシナリオ上の工夫がされているので、「初めての刀ミュ」としてはある意味非常に手を出しやすい作品だと思います。が、「刀剣乱舞」としてはかなり異色作だと思うので、これが正統派刀ミュかと言われるとどうかなぁ、ではある。笑
登場する刀剣男士は石切丸/にっかり青江/千子村正/蜻蛉切/物吉貞宗/大倶利伽羅。物吉貞宗の元主・徳川家康の一生が描かれた作品ですが、もはや物吉君の主とかそんなレベルの話ではない…。とっても温かくて優しい作品……の反面、刀剣男士達に課されたミッションや背負わされた業は過去2作の比じゃない過酷さでもあり、「ミュ本丸の審神者は鬼畜」との呼び声も高いとかなんとか。
個人的には、る年祭の伊達・真田派には軽率に見てもらって、軽率に徳川沼にハマってもらいたいと思いますね。滝口家康をゲラゲラ見れなくなるはず…!笑
あとこれを観ておくとる年祭のもっくん2部ゲスト回も格段に楽しく観れると思います。(今年のDVDはバキュン入らないといいね…!)
まぁもう四の五の言わずにとにかく観てくれ!!!
あと2017年の真剣乱舞祭がどう足掻いてもこの作品のサイドストーリーなので、そちらも忘れずに観てほしい!!!

つはものどもがゆめのあと
2017年秋~2018年新春の作品。登場する刀剣男士は三日月宗近/小狐丸/今剣/岩融の阿津賀志四振に加えて、源氏の刀であった髭切/膝丸。阿津賀志の続編のような作品なので、阿津賀志観てからの鑑賞をお勧めします。
舞台になるのは平安末期~鎌倉初期。平家追討から衣川までの義経主従・頼朝・泰衡、と阿津賀志以上にるフェアどストライクゾーンを描きます。初見直後に「るフェア…」って呟いちゃったるひまクラスタ何人も知ってる。笑
そういう意味では、この作品から入るというのも一つの選択肢なのですが、意外とこの作品は刀剣男士…特に三日月宗近が中心の作品になるので、過去作を観て刀剣男士に多少の思い入れがあった状態の方が、より楽しめるし感動すると思います。(と、同時に問題作ぶりに頭抱えることにもなる)
一方でこの作品、るフェアの結末に絶望した人にとってはもしかすると一つの救いにもなる作品かもしれません。

結びの響、始まりの音(むすびのひびき、はじまりのね)
2018年春の作品。登場する刀剣男士は大和守安定/和泉守兼定/堀川国広/長曽祢虎徹の新選組四振と、坂本龍馬の愛刀・陸奥守吉行、そして「元主」を持たない巴形薙刀。
幕末天狼傳が近藤さん・沖田君の話なので…そうです、残る土方さんのその後を描いたお話になります。なのでまぁ天狼傳観ておいた方がいいかな?っていう作品ではありますが、先にこれから入っても十分見ごたえはあるかと思います。
この作品は新選組刀に肩入れしても辛いし、むっちゃんに思い入れを持っても苦しいし、土方さんは言わずもがなだし、ついには敵方である時間遡行軍までドラマがあったりするから、なんかもう全方位にダメ。
私の友人が「これのしんどさ、るフェアと並ぶ…」と茫然としてましたので、まぁそういうことです。覚悟して観てほしい。(投げやり)
と言っても、まだDVDも発売されていないので、今はアーカイブ配信くらいでしか観れないやつですが…でも買って損なしだとは思いますね。

…というわけで、なんだかダラダラと、かつ後半はほぼるひま関係ないプレゼンになってしまいましたが、とにかくみなさん、騙されたと思って一度観てみてください!これだけあればきっとお気に入りの一作が見つかるはず!笑
今回は割愛しましたが、各種ライブも楽しいですよ~!
各作品、現在DMM.comでの配信やdアニメストアで観れるみたいです。9月からはWOWOWで放送もありますね。
今年の12月のらぶフェスで、生でもライビュでも、TLが感想で盛り上がってたら嬉しいな、なんてささやかな期待をしつつ、今回はこのあたりで締めておこうかと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!