開幕しました大阪公演~~~!!!!!

予習がてら1月の東京公演を観劇しましたが、やはり個人的本番は大阪公演!と言いつつ、それも早くも折り返したのですが…。

とにもかくにも3年間待っていたロミジュリ!1回だけ観られた2013年版に心を鷲掴みにされ、今回はできる限り通うぞ!と、財布と体力の許す限りヴェローナに足を運んでおります。

さて、今回新演出。演出面の変更や意味合いについては、各所での考察にお任せするとして、自分の備忘録として、各キャストの印象など綴っていこうかと思います。よろしければおつきあいくださいませ。

ようやく主役カップルを全パターン観終えたので、ここでいったん印象を残しておきたいと思います。期間も開いているので、たぶん観るたびに書き足したり消したりします・・・。

 

3/11 追記。終わってしまった・・・。

 
1. 大野ロミオ×生田ジュリエット
1/21昼・3/4夜公演観劇。
THE・スタイリッシュカップル!洗練されたビジュアルのロミオとジュリエット。二人ともオーラがすごい。「世界の王と女王」のよう。美しいものを観たいならここ。
このカップルだと、ロミオのヒロイン感が他カップルの5割増。笑 モンタギューの仲間や両親含め、全方位愛されロミオと、「私は私!」な強いジュリエット。 この二人は、恋というよりはに加えて「同志」だったのかな、と。「自分の道を生きたい」と同じ願いを持つ若者たちが、現実のしがらみから抜け出そうともがいて、だけど叶わなかった、というようなイメージ。そういう意味ではこの二人も「夫婦」の形に近かった気がします。愛と同時に、夢を語り合い、共に追いかける相手なんじゃないかと思いました。「約束通り愛の城築くの」とジュリエットが歌ってましたが、本当に愛の城築きそうです。(物理) その圧倒的なカリスマ性で、平和で秩序ある国を築いてほしかった…と、およそロミジュリのものとは思えない感想を抱きました。恋が叶わなかった儚さと同時に、夢破れた悲しみがこみ上げてきた。そうか、少年漫画系だったのか…。この二人が治めるヴェローナで暮らしたい、治められたい系カップル。(?)
 
2. 古川ロミオ×木下ジュリエット
1/21夜公演・2/25夜・3/4昼公演観劇。
THE悲劇。会場号泣度MAX。(私調べ) 思いっきり泣きたいならここ。歌も個人的にはここ。
実年齢は最も離れてるカップルなんですが、最も夫婦に見える組み合わせ。お互いがお互いでなくてはいけない感がすごい。
純朴な二人の幸せへの希望いっぱいの一幕と、二幕の振れ幅がすごい。ティボルトへの復讐で完全に闇に飲まれてしまった古川ロミオを、唯一赦し包み込む木下ジュリエットという構図。その存在が、またジュリエットを愛すること自体がロミオの「救い」になっていた。古川ロミオにとって、木下ジュリエットは「恋人」でありながら「妻」であり「母」。ジュリエットがロミオを守る存在。ジュリエットなしの人生はロミオにはありえない。幼く穢れのなかった木下ジュリエットが、愛ゆえに何の迷いもなく死すら選べる強さを見せるのがめちゃくちゃ辛いんですが、確かに木下ジュリエットが居なければ古川ロミオが救われないので、もう、すまない逝ってやってくれ……!!っていう感じ。幸せになって欲しすぎた……。
あと、最後を迎えて気づいたんですが、この二人はお互いに相手に触れるときに、とても大切そうに、繊細なものを扱うように、触れるんですよ…。どれだけこの愛を大切にしていたのか、私には想像もつかない…。
 
3. 大野ロミオ×木下ジュリエット
2/22夜公演観劇。
おとぎ話のようなカップル。全年齢対象、親を連れて行ったり、子どもにも観せるならここ。
この二人は、「光」と「光」で「つがい」の感じ。二つの光が吸い寄せられてるというか。「世界のすべてが闇に沈んだ」と歌う大野ロミオは、自分の発する光には気づいてないけれど。お互い一人でも光ることはできるけど、一度相手を見つけてしまったら二人で居ることが一番自然で、神様にも召されてしまった感。たぶんこの二つの光は、これからヴェローナを照らしていくんだろうなーって感じがする、この世にはいなくても。なので、「尊い……」と拝み出す人たちが続出なのはある意味わかる。笑
twitterの方でフォロワーさんが「生存ルート残ってそう」と言ってたんですが、それも納得できます。本来は生命力あふれる光。繰り返しになってしまいますが、その明るい光ゆえに「神」にも「死」にも、見込まれてしまった気がする。「神様は親たちに罰を与えた」の歌詞がものすごく響くカップル。あんな可愛らしい、明るいものを取り上げられてしまったら、それは罰だ…。
 
4.古川ロミオ×生田ジュリエット
2/24昼・3/5昼公演観劇。
めっっちゃリアル。全カップル中ダントツでリアルに起こりそうなロミジュリ。リアルな恋愛ドラマを求めるならここ。
今ドキっぽい生田ジュリエットは、どう考えても恋人と離れ離れになって自分から死ぬような玉ではないよな…って思うんですが、古川ロミオはやっぱりジュリエットなしの人生を生きられない真面目っぷりなので、ジュリエットが死んでしまったら自ら命を絶つし、生田ジュリエットはただ恋人だから自然に古川ロミオのそばへ行くことを選ぶ。そこに必要以上の感傷が存在しない感じが、リアル。
中高生や20代前半の、ロミオとジュリエットの年齢に近い層の支持を得そう。(個人の感想です)
 
以上、独断と偏見によるカップル印象でございました。
観る人によって捉え方も好悪もまるで違うんじゃないかなーという主役カップル。
残りの公演期間でまた印象が変わるのかどうか、とても楽しみです!
どのカップルも違いがあって興味深く、素敵でした!!!
Wキャストの醍醐味を、改めて感じさせてくれました。