今年のエミー賞の目玉は、「ザ・ソプラノズ」!
8年間に渡り、絶大なる人気を誇り、アメリカのドラマ界に衝撃を与え続けた番組が、とうとうフィナーレを迎えたとあって、「Jersey Boys」とのコラボレーションでトリビュートが行われました。
相方に「なんだかんだ言いつつ、ずっと前から『ザ・ソプラノズ』好きだよね」と言われて、実は潜在的にお気に入りだったんだと気付かされた珍しい作品で、今回のエミー賞のレポーター応募時にも強い思いをくれた番組なだけに、私は感慨も一入。
走馬灯のように過去のシーンが音楽に乗って流されると、懐かしい思いとは反面、「これで一時代また終わりを告げたんだな」と涙で画面がにじんでしまいました。
トリビュートの最後は、出演者たちがステージに集まり、ラストにソプラノズ一家がステージ中央へ地下から登場するという憎い演出。
もちろん、会場は皆が立ち上がり、スタンディングオベーション。
いかにアメリカでソプラノズが愛されていたのかを肌で感じた瞬間でした。
「もうこの一家に会えなくなっちゃうんだ」という寂しさも感じましが、それよりも「これまで楽しませてくれて本当にありがとう」という思いを込めて、精一杯の拍手を送りました。
そして、夢中になって観ていた授賞式も終盤にさしかかり、コメディ部門主演男優賞の発表。
プレゼンターは、Jon StewartとStephen Colbertです。
個人的に、この2人の掛け合いが大好きで、毎年この2人が出てくるのを楽しみにしているんです。
今年はなんとそれを目の前で観ることができるなんて、しかも、私の大好きなリッキー・ジャーヴェイスがノミネートされている賞でとは、本当に幸せでした。
これで、リッキーが受賞してくれれば、とも思ったんですが、「30 Rock」のアレック・ボールドウィン、「名探偵モンク」のトニー・シャルーブ、「The Office」(アメリカ版)のスティーブ・カレルなど強敵揃い。
会場でリッキーのノミネート紹介映像が観られただけでもいいや、と思いながら、発表を見守っていました。
しかし、2人が発表したその名前は、なんとリッキー・ジャーヴェイス!
「きゃー!」と一人で大興奮で、すごい勢いで拍手してしまいました。
少なくとも私の席の周りではそんなに狂喜乱舞していた人はいなかったと思います(笑)。
去年もイギリスから来てくれていたから今年も来てくれていると思っていたのですが、今年はなんとリッキー本人は欠席でした。。。
スピーチが聞けなくて、本当に残念でした。
あー、どうして、今年に限って、、、と帰国してすぐに調べてみたところ、ロンドンで公演中だったようです。
それだったら、仕方ないですね。むしろそっちも観てみたい(笑)。
ということで、代わりに「The Office」のスティーブ・カレルが賞を受け取りました。
「The Office」つながりですし、Jon StewartとStephen Colbertとの絡みも面白かったので、それはそれで良かったんですが、「アグリー・ベティ」のブロックに「エキストラ!」で共演していたマギー役のアシュリー・ジェンセンがいたんじゃないかと思うと、「エキストラ!」で受賞した主演男優賞ですから、彼女が代わりに受け取ってくれてもファンとしては嬉しかったのなあと思いました。
とはいえ、リッキー・ジャーヴェイスが受賞して、もう有頂天の私。
かなりテンションが上がっているところへ、今度はドラマ部門主演男優賞発表の瞬間が近づいてきました。
そう、ここには「Boston Legal」のジェームズ・スペイダー、「ザ・ソプラノズ」のジェームズ・ギャンドルフィーニ、「HOUSE」のヒュー・ローリーがノミネートされているんです。
他にも「24」のキーファー・サザーランド、「レスキュー・ミー~NYの英雄たち」のデニス・リアリーといったお気に入りの俳優ばかりがノミネートされているので、もう誰が受賞しても嬉しい状況でした。
ただ、その前のトリビュートや、主演女優賞を逃してしまったことから、最後というのもあり、「ザ・ソプラノズ」のジェームズ・ギャンドルフィーニに受賞してほしいな、と思いましたし、会場にもジェームズ・ギャンドルフィーニが受賞するんじゃないか、という空気が流れていました。
そして、いよいよ発表です。
「ジェームズ・、、、」
おー!やっぱり「ザ・ソプラノズ」だ♪
と思ったのも束の間。
ん?ギャンドルフィーニって長いけど、何か短かったよね?
あれ?濁音じゃなかったよね?
一瞬の間の後、疑問と共にソプラノズのブロックを見ると、とても静か。
が、その隣の「Boston Legal」のブロックが一瞬遅れて、喜んでいるではないですか!
あ!!
もしや!
「ジェームズ・スペイダー! Boston Legal!」
取ってしまった!
あー、受賞しちゃったよー、ジェームズ・スペイダーが!!
今回は無理だと思っていたのに!!!
「今回は良いシーズン(第3シーズンのこと)だったようなんです!!嬉しいー!!」と、
そこでまた1人、周りを鑑みず、大騒ぎして、狂喜乱舞です(笑)。
まさか、コメディ部門だけではなく、ドラマ部門でも、大好きな作品の大好きな俳優が受賞できるなんて思ってなかったので、本当に嬉しくて(笑)。
しかし、会場も私と同じように、ジェームズ間違いをしたようで、一瞬、会場の空気が止まったんです。
サプライズ受賞ってこんな風に本当に止まってしまうんだ、と貴重な体験ができましたが、会場全体もそんななのですから、受賞したジェームズ・スペイダーも意外だったんでしょう。
いつもの通りひょうひょうとステージに上がってきましたが、スピーチも考えていない様子で、
「マフィアから大金をせしめた気分だよ。あそこにいるのに。」
と彼らしいスピーチをしてくれました。
ジェームズ・スペイダーのスピーチでいつも気になるのがお母様へのお礼。
エミー賞を3回受賞していますが、1度目の受賞時にスピーチでお母様へお礼を言うのを忘れてしまったんです。
そこで、2度目の時に「去年言うのを忘れたから、今年はちゃんと言います。」とお母様へのお礼を言えたんですが、今回はというと、、、
やっぱり忘れちゃいました(笑)。
私は最後にThank you・・・っていうのが聞こえたので、それでちゃんと言ったんだと思ってたんですが、そういえば、お母さんって言ってなかったよね?と後になってから気付き、帰国してからもう一度チェックしてみたら、恋人へは言っているんですが、お母様へはやっぱり言ってなかったんですよ。
ジェームズ・スペイダー曰く、受賞した瞬間にあまりにもびっくりしたらしく、頭が呆然となってしまって、忘れてしまったそうなんです。
見ているこちらからは、そこまでびっくりしていたように見えなかったんですけどね(笑)。そう感じさせないのがまた彼らしいですが。
エミー賞が行われた9月16日は、彼のお母様の誕生日だったそうで、いっそう忘れてしまったなんて大変!と思ったようで、授賞式の後、全部のテレビ局のインタビューでお母様の誕生日のお祝いを言ったそうです。
今度受賞するときこそは忘れずにお礼が言えるかどうか、皆様も気をつけて観てみて下さいね(笑)。
さて、そんなこんなで喜びの2部門が終わった後は、いよいよ作品賞の発表です。
コメディ部門は、「30 Rock」。
日本ではまだ未放送ですが、とても面白そうなドラマなので、早く日本で放送してくれることを願っています。
そして、最後のドラマ部門作品賞の発表。
最後こそ受賞して欲しい、、、と手に汗を握りながら見ていました。
プレゼンターは自身もミニシリーズ部門主演女優賞を「第一容疑者 The Final Act」で受賞したヘレン・ミレン。
彼女が粋な感じでさっと封筒を広げてみせた時に、あ、あの発表の仕方はきっとそうだ!!と素早く「ザ・ソプラノズ」のブロックに目を向けると、ブロック総立ちで喜んでいるではないですか!
やったー!
最後に有終の美を飾ることができて、本当に嬉しくて、涙が出そうでした。
「このドラマの主人公は、家族を養うために苦労するギャングスターでした。もしギャングスターが治めたら、もっと良い世の中になるかもしれません。」
こんな心がふっと温かくなるようなスピーチでしめられた第59回エミー賞授賞式。
この日受賞した全ての作品、俳優、女優たちへの賛辞と感謝を込めて、私は一生懸命拍手を送りました。
最後まで何が受賞するんだろう?とワクワクしながら見ていた授賞式は、本当にあっという間でしたが、この時間は絶対に忘れられない、とても大切な思い出になりました。
授賞式の終わったステージを見て、「楽しい世界を見せてくれてありがとう」とまたお礼を言って、会場を後にしました。
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8年間に渡り、絶大なる人気を誇り、アメリカのドラマ界に衝撃を与え続けた番組が、とうとうフィナーレを迎えたとあって、「Jersey Boys」とのコラボレーションでトリビュートが行われました。
相方に「なんだかんだ言いつつ、ずっと前から『ザ・ソプラノズ』好きだよね」と言われて、実は潜在的にお気に入りだったんだと気付かされた珍しい作品で、今回のエミー賞のレポーター応募時にも強い思いをくれた番組なだけに、私は感慨も一入。
走馬灯のように過去のシーンが音楽に乗って流されると、懐かしい思いとは反面、「これで一時代また終わりを告げたんだな」と涙で画面がにじんでしまいました。
トリビュートの最後は、出演者たちがステージに集まり、ラストにソプラノズ一家がステージ中央へ地下から登場するという憎い演出。
もちろん、会場は皆が立ち上がり、スタンディングオベーション。
いかにアメリカでソプラノズが愛されていたのかを肌で感じた瞬間でした。
「もうこの一家に会えなくなっちゃうんだ」という寂しさも感じましが、それよりも「これまで楽しませてくれて本当にありがとう」という思いを込めて、精一杯の拍手を送りました。
そして、夢中になって観ていた授賞式も終盤にさしかかり、コメディ部門主演男優賞の発表。
プレゼンターは、Jon StewartとStephen Colbertです。
個人的に、この2人の掛け合いが大好きで、毎年この2人が出てくるのを楽しみにしているんです。
今年はなんとそれを目の前で観ることができるなんて、しかも、私の大好きなリッキー・ジャーヴェイスがノミネートされている賞でとは、本当に幸せでした。
これで、リッキーが受賞してくれれば、とも思ったんですが、「30 Rock」のアレック・ボールドウィン、「名探偵モンク」のトニー・シャルーブ、「The Office」(アメリカ版)のスティーブ・カレルなど強敵揃い。
会場でリッキーのノミネート紹介映像が観られただけでもいいや、と思いながら、発表を見守っていました。
しかし、2人が発表したその名前は、なんとリッキー・ジャーヴェイス!
「きゃー!」と一人で大興奮で、すごい勢いで拍手してしまいました。
少なくとも私の席の周りではそんなに狂喜乱舞していた人はいなかったと思います(笑)。
去年もイギリスから来てくれていたから今年も来てくれていると思っていたのですが、今年はなんとリッキー本人は欠席でした。。。
スピーチが聞けなくて、本当に残念でした。
あー、どうして、今年に限って、、、と帰国してすぐに調べてみたところ、ロンドンで公演中だったようです。
それだったら、仕方ないですね。むしろそっちも観てみたい(笑)。
ということで、代わりに「The Office」のスティーブ・カレルが賞を受け取りました。
「The Office」つながりですし、Jon StewartとStephen Colbertとの絡みも面白かったので、それはそれで良かったんですが、「アグリー・ベティ」のブロックに「エキストラ!」で共演していたマギー役のアシュリー・ジェンセンがいたんじゃないかと思うと、「エキストラ!」で受賞した主演男優賞ですから、彼女が代わりに受け取ってくれてもファンとしては嬉しかったのなあと思いました。
とはいえ、リッキー・ジャーヴェイスが受賞して、もう有頂天の私。
かなりテンションが上がっているところへ、今度はドラマ部門主演男優賞発表の瞬間が近づいてきました。
そう、ここには「Boston Legal」のジェームズ・スペイダー、「ザ・ソプラノズ」のジェームズ・ギャンドルフィーニ、「HOUSE」のヒュー・ローリーがノミネートされているんです。
他にも「24」のキーファー・サザーランド、「レスキュー・ミー~NYの英雄たち」のデニス・リアリーといったお気に入りの俳優ばかりがノミネートされているので、もう誰が受賞しても嬉しい状況でした。
ただ、その前のトリビュートや、主演女優賞を逃してしまったことから、最後というのもあり、「ザ・ソプラノズ」のジェームズ・ギャンドルフィーニに受賞してほしいな、と思いましたし、会場にもジェームズ・ギャンドルフィーニが受賞するんじゃないか、という空気が流れていました。
そして、いよいよ発表です。
「ジェームズ・、、、」
おー!やっぱり「ザ・ソプラノズ」だ♪
と思ったのも束の間。
ん?ギャンドルフィーニって長いけど、何か短かったよね?
あれ?濁音じゃなかったよね?
一瞬の間の後、疑問と共にソプラノズのブロックを見ると、とても静か。
が、その隣の「Boston Legal」のブロックが一瞬遅れて、喜んでいるではないですか!
あ!!
もしや!
「ジェームズ・スペイダー! Boston Legal!」
取ってしまった!
あー、受賞しちゃったよー、ジェームズ・スペイダーが!!
今回は無理だと思っていたのに!!!
「今回は良いシーズン(第3シーズンのこと)だったようなんです!!嬉しいー!!」と、
そこでまた1人、周りを鑑みず、大騒ぎして、狂喜乱舞です(笑)。
まさか、コメディ部門だけではなく、ドラマ部門でも、大好きな作品の大好きな俳優が受賞できるなんて思ってなかったので、本当に嬉しくて(笑)。
しかし、会場も私と同じように、ジェームズ間違いをしたようで、一瞬、会場の空気が止まったんです。
サプライズ受賞ってこんな風に本当に止まってしまうんだ、と貴重な体験ができましたが、会場全体もそんななのですから、受賞したジェームズ・スペイダーも意外だったんでしょう。
いつもの通りひょうひょうとステージに上がってきましたが、スピーチも考えていない様子で、
「マフィアから大金をせしめた気分だよ。あそこにいるのに。」
と彼らしいスピーチをしてくれました。
ジェームズ・スペイダーのスピーチでいつも気になるのがお母様へのお礼。
エミー賞を3回受賞していますが、1度目の受賞時にスピーチでお母様へお礼を言うのを忘れてしまったんです。
そこで、2度目の時に「去年言うのを忘れたから、今年はちゃんと言います。」とお母様へのお礼を言えたんですが、今回はというと、、、
やっぱり忘れちゃいました(笑)。
私は最後にThank you・・・っていうのが聞こえたので、それでちゃんと言ったんだと思ってたんですが、そういえば、お母さんって言ってなかったよね?と後になってから気付き、帰国してからもう一度チェックしてみたら、恋人へは言っているんですが、お母様へはやっぱり言ってなかったんですよ。
ジェームズ・スペイダー曰く、受賞した瞬間にあまりにもびっくりしたらしく、頭が呆然となってしまって、忘れてしまったそうなんです。
見ているこちらからは、そこまでびっくりしていたように見えなかったんですけどね(笑)。そう感じさせないのがまた彼らしいですが。
エミー賞が行われた9月16日は、彼のお母様の誕生日だったそうで、いっそう忘れてしまったなんて大変!と思ったようで、授賞式の後、全部のテレビ局のインタビューでお母様の誕生日のお祝いを言ったそうです。
今度受賞するときこそは忘れずにお礼が言えるかどうか、皆様も気をつけて観てみて下さいね(笑)。
さて、そんなこんなで喜びの2部門が終わった後は、いよいよ作品賞の発表です。
コメディ部門は、「30 Rock」。
日本ではまだ未放送ですが、とても面白そうなドラマなので、早く日本で放送してくれることを願っています。
そして、最後のドラマ部門作品賞の発表。
最後こそ受賞して欲しい、、、と手に汗を握りながら見ていました。
プレゼンターは自身もミニシリーズ部門主演女優賞を「第一容疑者 The Final Act」で受賞したヘレン・ミレン。
彼女が粋な感じでさっと封筒を広げてみせた時に、あ、あの発表の仕方はきっとそうだ!!と素早く「ザ・ソプラノズ」のブロックに目を向けると、ブロック総立ちで喜んでいるではないですか!
やったー!
最後に有終の美を飾ることができて、本当に嬉しくて、涙が出そうでした。
「このドラマの主人公は、家族を養うために苦労するギャングスターでした。もしギャングスターが治めたら、もっと良い世の中になるかもしれません。」
こんな心がふっと温かくなるようなスピーチでしめられた第59回エミー賞授賞式。
この日受賞した全ての作品、俳優、女優たちへの賛辞と感謝を込めて、私は一生懸命拍手を送りました。
最後まで何が受賞するんだろう?とワクワクしながら見ていた授賞式は、本当にあっという間でしたが、この時間は絶対に忘れられない、とても大切な思い出になりました。
授賞式の終わったステージを見て、「楽しい世界を見せてくれてありがとう」とまたお礼を言って、会場を後にしました。

