入り口に設けられているテントの中がセキュリティゲートになっていたので、David E. Kelleyに会えたのは、本当に入り口に入るか入らないかのところでした。

私はまだ余韻をひきずっていたので、若干足下がおぼつかなかないまま、そのテントを出ました。

ロスの明るい太陽の下に、真っ赤なレッドカーペット。
目の前にはドレスを着飾ったセレブに、大きなやぐら。
そのやぐらは、E!のインタビューブースであったことは帰国してから知りました。
もっと早く分かっていれば、そこにいたセレブを細かく観察できたのにな。

行く前は、ゆっくり観察しながら歩けるかなーと思っていたレッドカーペットですが、渋滞で到着が結構ギリギリだったので、ちょっと急ぎ足でカメラの元へ向かいました。

ひょっとしてDavid E. Kelleyに話しかけられるかも!と密かにチャンスを狙っていた私は、気ぜわしくそわそわしつつ、レッドカーペット上を早足ながらキョロキョロしながら歩いていると、早速スター発見♪

「シックス・フィート・アンダー」のネイト:ピーター・クラウスじゃないですか!
頭の中の回路で確認をしている間、思わず凝視してしまったら、彼も私のことを凝視してくれました(笑)。
見つめちゃってごめんなさい(苦笑)。

まずい、こんなにいるんじゃ見逃さないようにしないと!と思っていると、見たことのある顔が隣にいるじゃないですか。
いや、見たことのあるっていうより、観ていた顔っていう感じだったんです。
そうだ、「アントラージュ」のエリック:ケビン・コナリーだ!
ロスに行く前に最後に観た海外ドラマが「アントラージュ」の第1シーズン最終回だったので、アントラージュモードをロスでも引きずっていたんですよね。そのためか、エリックを身近な人のように感じてしまいました。
が、そこは現実の世界。
本物のエリックは、自らのアントラージュを引き連れて、ちゃんと自分が中心で歩いていましたよ(笑)。
そんなエリックを「The OC」のライアン(ベンジャミン・マッケンジー)に似ているなー、と思って見ていました。
ただ、エリック、私たちを抜かすのかと思いきや、そうじゃなくずっと近くを歩いているんですよね。

しばらくして、エリックを観察ばかりしていると他を見逃すことに気付いた私は、またもやDavid E. Kelleyを気にかけつつ、他に目を向けようとしたところでカメラセクションに到着しました。

待っていたカメラに一言二言感想を述べるのですが、足下は何とか治ったものの、まだ気分はフワフワとんでましたから、全然気の利いたことが思い浮かばないんです。(後日この時の映像をちらっと見ましたが、あいたたた、、、でした。)
とはいえ、一応無事にレポーターとしての使命をなんとか1つやり終えて、ほっと一安心していると、「ミシェル・ファイファー、行っちゃったよー。」という残念な情報が!
David E. Kelleyも一緒に会場入りしてしまったとのことでした。
レッドカーペットへ着いたのが同じタイミングだったので、もしかしたらどこかで話しかけられるかも、とかすかな期待を抱いていただけに残念でしたが、会えただけで幸せ♪と、また嬉しかった瞬間のことを考えたら、逆に浮ついた気分が若干落ち着いて、しゃきっとすることができました。

さて、次はフォトセクションだ、と妙にしっかりした気分でレッドカーペットを歩いていると、またもやスター発見。
ホワイトハウスな彼、ロブ・ロウがブースの前でインタビューを受けていました。
タキシードを着ていたので、「ザ・ホワイトハウス」とイメージが同じでとっても分かりやすかったです(笑)。

そうそう、全体的にそうなのですが、俳優さんのほうがテレビのままなので一目瞭然でしたが、女優さんはドレスを着て、ヘアメイクもいつもと違った感じなのでちょっと難しかったです。
私がレッドカーペットにいた時間帯でも、レッドカーペット上に女優さんは少なかったとはいえ、やっぱりインタビューを受けていた方々は見かけたんですけど、あー、あの人だ!という風に分からなかったんです。
まあ、私が行く前に考えていた、会いたい人ベスト3(David E. Kelley及び「Boston Legal」関係の方々は当然であり、いわば殿堂入りしているので、リストには入らない)は、ヒュー・ローリー、リッキー・ジャーヴェイス、「ザ・ソプラノズ」の出演者(出来ればトニー&カーメラ)又はヘレン・ミレンだったので、女優さんより俳優さんに自然と目がいってしまったのかもしれませんけれど。

そして、いよいよレッドカーペットも最後。
ここにはフォトセクションがあり、世界中のカメラがこちらに向けて構えています。
無数のカメラがこちらを向いている姿は圧巻でした。
関係ないカメラマンの方も私たちが受賞者じゃないことを確認したのにぱちっと撮ってくれたし、結構楽しんでいました。

それからちょっと後ろに下がると、一瞬時というか空気が私の中で止まったんですよ。
我に返った私の目の前には、マーク・ウォールヴァーグ!
しかも、彼が私に話しかけているではないですか!

あ、マーク・ウォールヴァーグが私に話しかけてる。。。

衝撃のあまり、話し声が全く聞こえず、ミュートされたテレビを見ているようでした。
しかも、その時間がとても長く思えたんですよ。
現実にスローモーションって起こるんだ、と体感した瞬間でした。

後で聞いたところ、私たちとぶつかったらしく、ごめんねって言っていたようなので、内容はたいしたことじゃなかったんですけどね。
マーク・ウォールヴァーグは「アントラージュ」の製作総指揮を務めているので、アントラージュモードがどこかにあった私は、よりタイムリーでびっくりして、スローモーションになってしまったんだと思います。

マーク・ウォールヴァーグは、優しくて、とても良い方でした!
ハリウッドスターなのにとても気さくだったし、紳士でした。
しかも、やっぱり格好良かった♪
ケイト・モスとのカルバン・クラインのCM(何年も前のものなのに)よりも、実物は数倍格好良かったです。

と、最後の最後にまたもやビッグサプライズがあったレッドカーペット。
行ってみたいなあーと指を加えて見ていた場所は、やっぱり夢のような世界で、幸運な出来事の連続でした。
私の人生において絶対忘れられない大切な瞬間の1つにも出会えました。

しかし、これは始まりにすぎませんでした。
授賞式でもその帰りにもまた貴重な出会いが残っていたんです。

そうとも知らずに、私はとっても幸せすぎて、もう現実だか何だか分からないようなふわふわした気持ちで、エミー賞のパンフレットをいただいて、会場へと入っていったのでした。

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