先週月曜日(9月18日)、世田谷ものづくり学校で開催された「ジェイミー・オリヴァーの給食革命! 」(原題:「Jamie’s School Dinners 」)の試写イベント「WOWOW LOHAS PARTY」に行って来ました。

まずは、ジェイミー・オリヴァーについて。
ジェイミー・オリヴァーは、イギリスの若きカリスマシェフ。
イギリス料理界に彼が与えた影響は大きく、彼のおかげでイギリスの料理がおいしくなったのでは、とも言われています。
彼が一躍有名になったのは、BBCの料理番組「裸のシェフ~ジェイミーのシンプルクッキング」。
日本でも放送されているので、ご覧になられた方も多いと思います。
私もよく見ていますが、ジェイミーはおいしい料理を作るためには食材選びにも、料理を作る過程にも手間を惜しみません。
しかし、手間を惜しまないといっても無駄を省き、テンポよく作っていくので、不器用な私でも色々と教えてもらった番組です。

その後、彼はロンドンに「fifteen」というレストランをオープンします。
ジェイミーが職につかない若者たちに働くきっかけを与えるため、料理なんてしたことのなかったような若者たちをジェイミーが一から教えて、シェフとして育て上げたのですが、ここはそんな彼らを中心としてオープンしたお店です。
ジェイミーが若者たちをシェフにし、このお店をオープンするまでの過程を描いた番組「come on ! ジェイミー塾」は日本でも放送されました。

そんな彼は日本がお気に入りのようで、番組の中では日本料理をアレンジした料理を披露していますし、番組の中で使用している包丁は日本製です。
彼曰く、日本の包丁はとても切れ味が抜群なのだとか。
日本に来るたびに、色々買い物をしたり、日本食を食べ歩いたりしているそうです。
観ているこちらとしても、よくありがちな勘違い日本料理がジェイミーの番組では出て来ることがなく、逆にこちらがそういう方法もありなのか!なんて感心することもしばしば。
また、時には洋服に漢字や日の丸がついているものを着ていることもあり、今回試写会で観た番組の中でも着用していました。

さて、今回、試写イベントの会場となった、世田谷ものづくり学校 は、廃校になった学校を再利用したプロジェクトで、デザインやものづくりを中心とした会社やプロジェクトが各教室に入居しています。

その教室の1室で、小学校の時に座った小さい机と椅子でプロジェクターを利用した番組の試写会が行われました。

教室の感じはこんな感じです。↓

ジェイミーイベント1(2006.9.18)


ジェイミーイベント2(2006.9.18)


黒板には、番組紹介と可愛らしいイラストが一面に描かれ、壁にはジェイミーのレシピが所狭しと張り出されていました。
写真にはないのですが、後ろの黒板にはジェイミーの生い立ちが書かれていました。

そんな中で始まった「ジェイミー・オリヴァーの給食革命!」の試写。
この番組はイギリスでも話題になり、その後実際に政府が給食に対する予算を倍増することを決定したため、ニュースにもなっていたことから、イギリス好きな私としては、ずっと前から気になっていた番組だったんです。
そのため、今回この番組が日本初上陸と聞いて、とても嬉しかったんですよ!

さて、番組の内容は、今回は、イギリスの給食のあまりにもひどい現状を改善しようと、ある公立中学校でジェイミーが孤軍奮闘する様子を描いたものです。

その第1話を鑑賞しましたが、驚きの連続!

イギリスの給食はひどいものと聞いていたので、どんなものなのか?と思ったら、
ハンバーガー、ピザ、フライドポテトなどのジャンクフードばかり!

20年前に学校給食への政府の介入がなくなってからというもの、栄養バランスも何も考えられたものじゃなくなってしまったらしいのですが、本当にこれ、給食だよね?と目を疑う内容でした。

またジェイミーの悩みの種は、予算。
これがまた、一食37ペンス(日本円で80円)というかなり低予算なのです。
ジェイミーが自分の娘に作ってあげているランチはもちろん、ゆうに予算オーバー。
日本の給食もこれより何倍かのコストがかかっていたように記憶しています。

さらに、今まで冷凍食品をオーブンに入れて解凍するという作業ばかりしてきた給食室のスタッフたちは、ジェイミーの一から作るやり方についていけず。。。

しかも、ジェイミーが作ったランチはジャンクフード慣れしている子どもたちにはとっても不評。

と、次々と難問がジェイミーを襲います。

そんな状態なので、ジェイミーもかなり沈んだ様子。

こんな状態で果たしてどうなっていくのか?というところで第1話は終了しました。

この番組は、大きな反響を呼び、番組での彼の活動に賛同した27万人がブレア首相に嘆願書を出した結果、政府は給食改善に440億という予算を計上するに至ったという、まさにタイトル通りに革命を起こした番組。
計4回ではありますが、革命までに至った過程を是非観ていきたいと思っています。

また、試写会のあとは、校舎内の別の教室に場所を移し、LOHAS PARTYが開催されました。
こちらでは、削りたての鰹節(昔のように鉋で鰹節を削らせていただいたり、削りたてを頂いたりしました)や湛然に作られた酢など、調味料にこだわった和食やドリンクを頂きました。
イギリスのいかにも身体に悪そうなランチを観たばかりだったので、やはり日本食はとても健康にいいんだと感慨も一入。
それから、自分で口にするものの素材にも前より注意するようになったと思います。

また、その時のトークショーで料理研究家の方が日本の給食にも言及されていましたが、今考えてみると、本当に日本の給食は素晴らしいものだったんですね。
当時は、給食は絶対に残しちゃいけないと言われていたため、魚嫌いの私には拷問のようなメニューもあったのですが、あのときに我慢して食べるようになったから、超偏食といっても過言ではない私の偏食傾向も若干修正できたんだと思います。

そして、そんな身体に良い料理をつまみつつ、料理紀行ドキュメンタリー「ジェイミー・オリヴァー イタリアに魅せられて」も鑑賞しました。

こちらは給食革命で疲れ果てたジェイミーが、心を癒すために自分の食の原点を探ろうとイタリアへ旅をする番組。
これも第1回が上映されたのですが、こちらはこちらでジェイミー・オリヴァーというネームバリューが通用しないイタリアで自らの料理を証明しようとする姿などが描かれていて、ジェイミーの人間性を垣間みることが出来る内容で楽しませていただきました。
こちらも11月から放送だそうなので、ゆっくり観てみたいと思っています。

普段の試写会とはまた趣きの異なったイベントではありましたが、小学校の懐かしい思い出を思い出したり、日本食の良さを実感したりと、番組以外のことも色々と考えることの出来たイベントでした。

なお、今回試写で観た番組は以下の日程で、いずれもWOWOWで放送となります。
良ければ皆様も是非、ご自分の食べた給食を思い起こしながら、ご覧になって下さいね♪

☆「ジェイミー・オリヴァーの給食革命!」
10月19日(木)より、毎週木曜21:00

☆「ジェイミー・オリヴァー イタリアに魅せられて」
11月16日(木)より、毎週木曜21:00~(2話ずつ放送)


ジェイミーのレシピ本等はこちら♪↓

Jamie Oliver
Jamie's Dinners

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