出産後、お子さまのだっことおんぶについてご相談に見えた方がいらっしゃいました。

幼い頃に、お着物を着なれたおばあちゃんが、簡単に1枚の布で『ヒョイ』とおんぶしてくれていたことが記憶にあり、

「兵児帯の使い方を教わりたい」と来院してくださいました。


幼い頃の記憶が、おばあちゃんみたいな子育てをしたいと思える、素敵な思いでがおありだったのですね。


 

兵児帯のおんぶ紐は1/反(約5m)の1枚の布で、元は男性のお着物の帯です。

布製品だからこそ、しなやかなにお子さんを包み、まとうように、だっこやおんぶを助けてくれます


おんぶすると子守をする方の肩越しにお子さんの顔がのぞけるような高い位置のおんぶになります。

これは、お子さんの重みをバランスよく支え、日常生活を負担なく一緒に過ごしやすい利点があります。

また、肩越しに共同注視しながら話しかけ同じものを見て楽しんだり、教わったりすることができます。

例えば、炊事の時にお母さまの手元のお野菜が、おいしいお料理に変わっていく様子を見て、おいしい匂い、味の感覚も加わり、見たこと、感じたことをつなげて体験しながら生活を学んでいくことになります。


日本人のおんぶは、昔から背中に張り付けて運ぶのだけではなく、生活を共にしながら養育する方法の一つだったのですね。

お見えになった方にもそんな生活の中で育てられていらしたのだと思われます。

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当院では、母さん、お子さんのお体を見させていただいたり、生活のご様子をお聞きしながら、まずは抱っこする、される方の体も整えながら、安全で安楽なだっこの仕方、ご希望に応じて道具の使用を一緒に考えていきます。


兵児帯、スリング、ベビーラップ、昔ながらのおんぶ紐をご用意していますので、ご希望に応じてご指導いたします。

今は抱っこやおんぶの道具の種類も豊富です。お手持ちのものが上手く使えなくてお困りの方は、調整も致します。

子育てにだっこやおんぶは欠かせないもの。そして、今回のお母様のように、子どもの育ちの大切な時を育むもの。

 

関心のある方はご気軽にご相談ください。

★詳しくはみむろ助産院のホームページをご覧ください。