東京都西東京市のひばりヶ丘にある「みむら矯正歯科」の院長 三村です。

 

先日開催された日本顎関節学会のランチョンセミナー(会場で口演を聴くとお弁当が提供されます)で、K社のCTの説明を聞いてきました。

某大学の歯科放射線学講座の教授が話したのですが、確かに話は面白かったですチュー

提供された「アジアン弁当お弁当」もなかなか美味しかったです!!

 

その大学では2月と8月は医師が休暇を取るため、放射線科の撮影オーダーも減少する傾向にあったものが、矯正歯科から「K社のCTを入れて欲しい」という要請があり、導入後は夏休み、冬休みの撮影が増えたため、年間を通じての売り上げが上がったような話がありました。

 

口演の中で矯正歯科で、「CT撮影を行い、3Dプリンターでアライナーを作製することこそが優れた治療で・・」というようなお話がありましたが、「矯正歯科の門外漢の放射線科の教授がそのような話をするのはいかがなものか??プンプン」という疑問を持ちました。

アライナーはツールであって、全ての症例に万能ではなりません。

 

また、K社のCT画像を扱うソフトウェアが優れているということを主張していましたが、たしかにソフトウェアが優れているとPC上で画像を触っていて楽しいのは間違いありませんし、K社のソフトウェアは優れていると思います。

しかし、3DデータをPCのモニター上で2Dで見ていることに変わりは無いので、頭の中での再構築はどうしても必要です。

何より、CT具備すべき条件は「適確に精確な画像が素早く撮影できること」なのだと思います。

みむら矯正歯科」では他社のCTを導入していますが、必要な情報は十分得られていると思っています。

 

「被曝線量も撮影領域が広い割に少ない!」と主張していましたが、数値を出すわけでもなく、業者の受け売りをしていました。

線量を落とすと画質が荒れることは良く知られていますが、「どの程度線量を減じてどの程度の画質なのか?」など、肝心なことの科学的データも示さずに業者の主張に沿った話だけをするのは、お弁当代をK社が負担しているにしても、提灯持ちの嫌いがぬぐえません。

 

CTは高い買い物だけに、猜疑心をもって話を聞いてましたチーン

「最先端の・・」、「最新の・・」という枕詞は、必ずしも「最良の・・」と同義語ではないことに注意したいと思います爆  笑